小技連打
十三撃目:一人っ子な訳(00.9.22) 別名「お兄ちゃんはつらいよ」・・・・?ちなみにパンちゃんは4歳くらい・・・かな
「ねえ!パパ!!」
「なんだい?パン」
日曜日の朝、
新聞を広げ、コーヒーを飲む悟飯にパンが話しかける。
「どうして私、一人っ子なの〜?」
「どうしたんだい急に?」
「だって、ブラちゃんにはお兄ちゃんがいて羨ましいんだもん!」
「そんなに、兄弟がほしい?」
「うん!!」
「そっか〜〜・・・・・でもゴメンな?もう少し経ったらね?」
「え〜〜?なんで〜!?」
下唇を突き出すパンの傍ら、悟飯は飲んでいたコーヒーをテーブルに置き、語り出す。
―――――それは悟天が生まれていくらか経ったくらいの頃・・・・・・・
「ほんとに大丈夫?悟飯君」
「はい!大丈夫です!どうぞ楽しんできてください!」
「なあに、悟飯ちゃんなら大丈夫だべ!」
その日は「母の日」で、悟飯はブルマとチチが心置きなく買い物に出かけられる様、
一日トランクスと悟天を子守りをすることになっていた。
「ん〜、まあこの子もそんなに泣く方じゃないし・・・・・大丈夫かな?
じゃあ、悟飯君!よろしくね!」
「はい!」
そういうと、ブルマとチチはジェットフライヤーへと乗り込み、町の方へと飛び立って行った。
悟飯もしばらく手を振っていたが、ジェットフライヤーが見えなくなると、視線を家の中へと戻す。
すると、中では既に、トランクスと悟天が積み木で遊んでいる。
(二人もなかよさそうだし、よかった♪)
そして悟飯は居間で二人の様子を見ながら勉強するために、一旦自分の部屋へと
教材を取りに戻ろうとした・・・・・・その時、
「うわああぁぁぁぁぁぁん〜〜〜〜!!」
背後の方から、悟天の泣き声がした。
「な・・・なんだぁ!?」
慌てて居間へと戻り、悟天の傍に駆け寄る。
「どうしたんだよ悟天〜〜〜?」
悟天をあやしながら周りの様子を見てみる。
すると、さっきまで悟天が積み上げていた積み木が崩れていた。
どうやらトランクスが悟天の分の積み木も、自分の方へと使ってしまったらしい。
「トランクス君もだめじゃないか〜!ちゃんと仲良くわけないと・・・・・・
って悟天もいつまでも泣いてちゃだめだろ?」
そう言って、悟飯が二人の積み木を分け始めた時、なにかが悟飯の横を通っていった。
(・・・・え?)
ガン!!!
一瞬なにが起きたか分からなかった悟飯だったが、次の瞬間、それを理解した。
「・・う・・・・う・・うわあああああああぁぁぁぁぁ!!」
トランクスのけたたましい泣き声。
自分の積み木を取られた事を怒り、悟天がトランクスへと積み木を投げたのだ。
しかも運悪く、それがトランクスのおでこに当ってしまった。
「こ・・・・こら!!悟天!!そんなことしたらだめだろ!!!!」
すると、悟天も再び、悪いのは僕じゃないもんと言わんばかりの大声で泣き出す。
子供二人の鳴き声が、悟飯の両耳に襲いかかる。
「ご・・・悟天もトランクス君も・・・・もう泣かないで!ね?ね?」
どちらか一方のみをあやしつけるわけにもいかないので、交互に二人を宥める悟飯。
しかし、おさまる兆しもない。
どうしよう、と手を頭に当てて悟飯がため息をついた瞬間、スキを覗っていたのか偶然なのか、
今度はトランクスが悟天の方へと積み木を投げる。しかもヒット。
「!!トランクスくん!!!!」
そしてやっぱり悟天の泣き声は大きくなる。
これではブロリーが目覚めてしまうぞ・・・・と言うほどに・・・・。
(このままではダメだ・・・・!)
悟飯は、悟天とトランクスを離し、とりあえず互いに干渉しあえない位置まで来させたのだが
泣き声だけはどうにも出来ず、トランクスも悟天も相手の鳴き声に呼応(?)するかのように
結局、それぞれの母が戻ってくるまで泣きつづけていた。
―――――というわけで、時間は戻る。
「・・・・・・・・・・・やっぱり兄弟っていうのは年が離れていた方がいいよ・・・」
「・・・・・・・・・・・」
まだ、納得しきれはしてなかったが、父が大変だったということだけは分かり、沈黙するパンと
どこか遠くの方を見ちゃっている悟飯であった。
終劇 あはは〜〜〜(汗)