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アフターケアは大切に。(1)
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悟飯とビーデルの勉強会があった日、
 実は裏でもうひとつのエピソードが隠れていたのだった。

 
 トランクスはこの日、いつものように対決ごっこをするために
 悟天の家に遊びにきていた。
 対決ごっこは大抵悟天の家に来てしていた。
 いくらトランクスの家が大きいとはいえ、二人が思いっきり遊べるほどの
 空間がなかった。それに比べ、悟天の家の周りはほとんど森と山と川。
 いわゆる大自然に囲まれていた。
 そしてこの日はちょうどビーデルも悟飯といっしょに勉強会をするために
 悟天の家に来ていたのだった。

 「なぁ、悟天?」

 「なぁに、トランクス君?」

 ここは悟天の家のまん前。二人が悟飯の部屋を去ってから1、20分
 たっていた。
 
 「あの二人、今何してると思う?」

 あの二人とは悟飯とビーデルのことである。
 彼らは勉強会を行うために悟飯の部屋にいるはずである。
 どうやら悟天とトランクスは悟飯とビーデルのことが気になって
 仕方がないらしい。

 「ん〜?勉強してるんじゃないの??」

 「ばかだなぁ〜悟天、あの二人恋人だぞ?
 悟飯さんもビーデルのお姉ちゃんにキスのひとつくらい
 してやればいいのに・・・なあ?」

 「う〜ん?そうなの??」

 さすが悟空の息子、悟飯の弟だけあって、元の知識は全くないらしい。
 しかし二人とは違って悟天はこのように学び、
 一つ一つ身に付けていくのだった。

 「よし!こっそり見に行こうぜ!!」

 トランクスが思いついたように提案した。

 「邪魔しちゃダメだよ、トランクスくん!」

 「全く、おまえはそういうところはまじめだよな〜。
 でも気になるだろ??」

 いたずらっぽい顔をして悟天にたずねる。
 その顔は何故か自信に満ちていた。

 「う〜〜ん・・・・」

 悟天としては、自分の兄である悟飯が怒るようなことはしたくなった。
 しかしその反面「きになる」というのも否定はできなかった。
 悟天が『考える人のポーズ』をとりながらしばらく考えていると、
 すかさずトランクスが言った。

 「ばれないようにうまっくやればいんだよ!なっ?」

 「・・・うん・・・」

 トランクスに押し切られ、とうとう首を縦に振ってしまった。
 大張り切りのトランクスとちょっと気の進まない悟天、
 二人は悟天の家に戻り、こっそりと悟飯の部屋に近づいた。
 悟飯の部屋のドアにそっと耳を寄せる。

 「・・・・・・・・・・」

 「何も聞こえないよ〜?トランクス君。」

 悟天が小さな声でトランクスに話し掛ける。

 「・・・・・・・・・」

 トランクスは反応に困ったらしく、聞こえないふりをしている。

 「ビーデルさん、どうしたんですか?」

 やっと部屋の中から声が漏れる。悟飯の声だった。

 「あのさ、悟飯君!」

 「あ、はい?どこか思い出しました?」

 「あ・・・いや、違くて・・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・な。」

 「どこですか?この前の授業のところですか?」

 淡々と悟飯とビーデルの会話が続く。

 「一体二人は何をしてるんだ?」

 聞くだけでは不満そうな顔をしてトランクスがそう言った。
 そのすぐ後に続けてビーデルの声が響く。

 「あのね、勉強のことじゃなくて・・・」

 トランクスはいかにも「いい雰囲気だ」とでも言いたそうな顔に加え、
 ちょっとニヤニヤしている。
 悟天は相変わらず何もわかっていないようで、
 トランクスの顔を伺って不思議そうな顔をしている。

 「ねぇ、トランクスくん、どういうこと?」

 悟天がトランクスの方に顔を向け話し掛けたときだった。

 ガチャ!!

 勢いよくドアが開き、それと同時にドアに体重をかけていた
 悟天とトランクスは勢いのあまり部屋の内側に倒れこんでしまった。

 ドタン!!

 「な〜にやってるんだお前達!!」

 「あれ?悟天くん、トランクス君!!」

 ビーデルも思わず声をあげる。

 「え・・・・えへへへへ〜〜〜・・・・・」

 笑ってごまかそうとする二人。そして二人が恐る恐る見上げると
 そこには手を組んで、少し表情を険しくした悟飯が立っていた。

 「二人ともダメじゃないか!こんなところで聞き耳立てられたら
 ビーデルさんが勉強に集中できないよ!
 そんなにいっしょに勉強がしたいなら、堂々とこっちに来て
 一緒にいてくれたほうがまだ集中できるよ!!」

 今まで見たことのない悟飯の顔にあせる二人。
 
 「ごめんなさ〜〜〜い!!」

 悟天とトランクスは廊下をドタドタとかけて走っていってしまった。

 「あ〜あ〜、失敗だぁ・・・」

 トランクスが嘆く。二人は悟飯の部屋からダッシュで家の外に出て
 悟天の部屋からちょっと離れたところまで来ていた。

 「だからやめようっていったじゃないか〜」

 悟天が口を尖らせて言う。
 トランクスはその『自分だけ良い子気取り』
 みたいな所が気に食わなかったのだろう、
 大人気ないと思いながらも言い返してしまった。

 「何だよ、悟天だって結局賛成してたじゃないか!」

 「だってトランクス君が・・・」

 「お前はそうやって全部オレのせいにするのかよ?」

 ひとつ年上というのと親譲りの口達者なところが
 こんなところでも役に立っているらしい。
 完全にトランクスのほうが押している。
 しかし悟天も負けじと言い返す。

 「トランクス君こそ、そうやって僕に罪を被そうとしてるじゃないか!」

 「なんだと〜!!!」

 「なんだよ〜!!!」

 フン!!

 今まで向かい合っていた二人の顔が背中合わせになり、
 二人とも腕を組み、あごを上げ不機嫌そうな顔をする。
 そのまま二人とも動かずにずっとその格好を維持している。
 
 しばらくすると、二人ともつまらないことで喧嘩したことを後悔したらしく、
 お互いの表情をちらちらと伺う様子を見せる。

 「・・・・許してほしかったらオレを見つけてみるんだな!」

 「え?」

 ホンとは言い返したかった悟天だったが、意図のつかめない
 トランクスの質問に思わず聞き返す。

 「かくれんぼしようぜ!悟天が鬼だぞ!」

 「ちょっと待ってよ、トランクス君。対決ごっこは?」

 「オレ、この頃家でパパにしごかれててさ、
 たまにはちがうことしようぜ!!わかったか?
 20数えたら動いていいからな!」

 「うん、わかった!でもトランクス君、
 あんまり遠くに行くって言うのはなしだからね!」

 さっきまで喧嘩をしていたはずの二人が『かくれんぼ』をして
 仲直りをしようとしている。この二人はもう既に仲直りしていることに
 気づいているのだろうか・・・?

 「わかってるよ、半径10キロ以内な。」

 「10キロ〜〜〜〜〜〜!!?」

 悟天が言い返したときにはもうトランクスはいなかった。
 舞空術で10キロといったら特にたいした距離ではない。
 しかし探す、となるとかなり大変だ。
 むやみに壊すわけにもいかないし、地道に探すしかなかった。
 とりあえず悟天は目をつぶって20秒数えた。

 「いーち、にー、さーん、しー、・・・・・じゅーはち、にーじゅー!
 よし!頑張るぞぉ!」

 悟天は両手を握りしめ、肘を引いて気合を入れた。
 しかしこの時の18と20の間が抜けていたことに
 彼は気づかなかった。

 悟天は半径10キロ言った当人だからさぞかしぎりぎりのところに
 隠れているんだろうなぁ・・と思い、遠くのほうから探し始めた。

 「トランクス君、いないなぁ・・・もしかして見過ごしちゃったのかなぁ??」

 あれから悟天はずっとトランクスを探すために半径10キロ以内を
 歩き回っていた。もう既に2,3時間がたっていた。
 そしてとうとう悟天もしびれを切らし、ふと自分の家に目を向けた。
 すると、開いている窓から兄の悟飯の顔が見えた。

 悟天はさっきのことを思い返し、邪魔しないように心がけていた。
 しかしよくみるとビーデルが居ない。
 何かあったのかと思い、急いで悟飯の部屋の外に面している窓に
 駆け寄り、そーっと覗き込んだ。

 「兄ちゃん、何やってるの?」

 何気ない顔で悟天がたずねる。悟飯がびくっとして振り向いた。
 
 「な、何やってるんだよ、悟天!トランクス君は?」

 「今かくれんぼしてるんだ。僕が鬼なんだけど・・・
 トランクス君見つからないんだよ〜〜!」

 口を尖らせてつまらなそうに言う悟天。

 「それより兄ちゃん。ビーデルのお姉ちゃんとはどう?」

 「ど、どうって?」

 悟天はビーデルのことでちょっと焦っている兄を見て、不思議に思った。
 いつもだったらこんなに焦らないだろう。
 しかしその理由は悟天にはわからなかった。

 「キスとかした?」

 「!!!!!!!!」

 平然と言う弟に対して動揺する兄。普通の兄弟なら
 逆のはずなのだが・・・
 
 「な、何言ってるんだよ、悟天!子供がそんな言葉
 使っちゃいけないよ!!」」

 やっぱり今日の兄はおかしい・・・悟天はそう思った。

 「トランクス君言ってたよ。キスの一つくらいしてあげた方が
 ビーデルのお姉ちゃん喜ぶって。」

 「こ、こら、悟天!!それ以上言ったら怒るぞ!!」

 そういいつつも顔には全く迫力のない悟飯をみて
 何故かおかしくなった。


 ガチャ!!!

 悟飯の部屋のドアが急に開いた。ビーデルが戻ってきたのだ。
 悟天は自分が邪魔だと察し、窓から顔を離した。

 「じゃあね、兄ちゃん頑張ってね!!」

 悟天はすぐに回れ右をして走っていってしまった。
 また家の外に飛び出しきょろきょろと周りを見渡す。

 「それにしてもトランクス君、どこに行っちゃったんだろう?」

 悟天がつぶやく。
 実はトランクスは悟天の家のすぐ近くの木に隠れていたのだった。 
 まず一番最初に目を通しそうな場所を選んだつもりだった。
 しかし悟天は自分の家の近くには全く眼中になく、
 見もしなかったようだ。

 
 一方トランクスの方でも愚痴をこぼしていた。

 
 「くそ〜〜悟天のヤツ・・・いつまで待たせる気だよ・・・」

 「しょうがないな〜もう一回舞空術で上から見てみよう・・・」

 悟天はふわっと100メートルほど浮き上がった。
 そのとき、悟天の視界に人影のようなものが入ってきた。

 「あれ?もしかしてトランクス君かな?」

 木々にまぎれて紺色の胴着が見える。
 にこっと笑い急いでトランクスの元に飛んでいく。
 悟天は後ろから驚かそうと思い、ちょっと遠回りをして
 地に着いた。そーっとそーっと後姿のトランクスに近づく・・。
 
 あと3歩・・・・2歩・・・・・・1歩・・・・・

 突然トランクスが振り向いた。

 「お前何やってるんだよ、早く座れ!!」

 

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ビューティフルライフのトランクス&悟天サイドです。
(2)はもっとギャグ色強まります(笑)
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