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アフターケアは大切に。(2)
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「え?何でわかったの??」

 トランクスに無理やり座らされながら悟天が尋ねる。

 「オレはお前と違って頭も使ってるからな。
 気を探れば悟天がどこにいるかくらい分かるさ。」

 そういいつつもトランクスの目線は違う方向に向いている。

 「あ、そっかぁ〜その手があったんだ〜」

 悟天が感心してトランクスの方に顔を向けると、
 トランクスはまだ違うところに目線を向け、
 真剣な顔をしてジー―っと見ている。

 「トランクスくん、どうしたの?」
 
 悟天もやっとトランクスの異変に気づき、トランクスと同じ
 方向に目線を向ける。

 すると・・・・悟天の家の前で悟飯とビーデルがなにやら話している。

 
 「ホントに今日はありがとう。」

 「はい・・・」

 
 「あ、ビーデルのお姉ちゃん帰っちゃうんだ。
  お見送りしなきゃ・・・・・・フガッ!!」

 突然、悟天の口をトランクスが手で塞いだ。

 「(バカ!!!静かにしてろよ!今イイとこなんだから!)」

 ヒソヒソ声でトランクスが悟天に怒鳴りつける。
 悟天はトランクスの手を退かし、何が何だか良くわからない
 といった表情で、しかしトランクスの声に合わせヒソヒソ声で答えた。

 「(ナンで静かにしてなきゃだめなの??僕もお見送りしたいよ〜。
  それに、『イイとこ』って何で?)」

 「(だから〜〜〜〜、それはだな・・・・・ああ!うそ!!このまま何も
  なしに帰っちゃうのかよ〜〜!!)」

 「(!お姉ちゃんが帰っちゃう!!)」

 二人が言い合ってるうちにビーデルはすでに舞空術で数十センチ
 浮いていた。それを見、悟天とトランクスは焦った。ただし違う理由で。

 「(ホラ!!悟飯さんがんばれ!!そこで引き止めなきゃ!!)」

 「(??・・・・よくわからないけど兄ちゃんガンバレ!)」

 理解はしてないが、トランクスにつられて悟天も兄に声援送った。

 
 「じゃぁね、また明日、学校で!」

 ビーデルが飛び立とうとしたその時だった。
 いきなり悟飯が呼び止める。

 「ビーデルさん、僕ビーデルさんのことが好きみたいです!」

 「悟飯君・・・・・?」


 「(!!!!!)」

 「(??どうしたのトランクス君?)」

 「(おお!!悟飯さん言ったぁ〜〜〜!!)」

 「(ねえ、どうしたのってば〜〜!)」

 この場の状況を把握してない悟天の質問など耳に入らないかのように
 トランクスは目の前の二人の言動に釘付けになっていた。
 しかし、悟飯とビーデルは二人の存在に気付いていない。
 そのまま話しを続けている。

 「(いや〜〜〜初々しくっていいねぇ〜〜〜)」

 「(『ウイウイ』って何??ねえトランクス君ってば〜〜!!)」

 悟天がトランクスの道着の裾を引っ張る。

 「(ああもう!!後で辞書でも引けよ!!それより今は
   イイとこなんだから、静かにしてろって言っただろ!?)」

 「(だからその『イイとこ』ってなんなのさ〜〜!)」

 「(あ〜〜もう うるさいうるさいうるさ〜い!!お前も少しでも
  自分の兄ちゃんが好きだったら大人しくしてろよ!!)」

 「(少しじゃないよ!!僕兄ちゃんのこと大好きだもん!!)」

 「(・・・・じゃあ尚更黙ってろよ)」

 と、二人が言い合ってるその時だった。
 ビーデルが自分の手を悟飯の肩に運ばせ悟飯の顔に
 自分の顔を近づけていた。

 「(え!?マジ!?このままいくか!?)」

 「(?トランクス君どっか行っちゃうの?)」

 「(バ〜カ!!!悟飯さんとビーデルさんがキスするかも
   しれないんだよ!!)」

 「(キス!?兄ちゃんビーデルのお姉ちゃんとチュウするの!?)」

 「(チュ・・・まあ、そういうこった。それにしてもビーデルのお姉ちゃんは
  積極的だな。悟飯さんもガンバらないと尻にひかれちゃうぜ。)」

 「(しり・・・・・・・・・・・?)」

 悟天がそう言いかけかけた瞬間、
 悟飯が、自分からビーデルにキスをした。

 「(うおおおおおおおお!?)」

 「(わあ!)」

 「(悟飯さんやっるじゃ〜〜ん!!)」

 「(・・・・・トランクスく〜ん・・・・・鼻息がかかるよぉ〜・・・)」

 「(あ〜もう うるさいなあ・・・・!!)」

 丁度悟天の上にトランクスが覆い被さる様にして二人を見ているため、
 興奮しているトランクスの鼻息が悟天にかかってしまうのだ。

 「(おお!!イイ雰囲気じゃねえか!!この沈黙がたまらないね!!)」

 「(たまらないのはトランクス君の鼻息だよぉ。もう!)」

 「(・・・お前少し黙ってろよ!)」

 「(・・・・・・こんなことしてて兄ちゃんに怒られないかなあ・・・)」

 「(平気だよ。なんたって俺達は『かくれんぼ』をしてるんだからな!
   そこに『たまたま』悟飯さんとビーデルさんが来ただけさ。
   怒られる理由は何処にもないよ。)」

 「(あ、そっか。)」

 「(・・・・お前は単純だな・・・・。)」

 ワザとらしく肩を動かし説明するトランクスだったが、悟天はどうやら
 素直にそれを信じている様だ。今更ながらだが、トランクスも
 そんな悟天を見てため息をついた。



 「じゃぁ、また明日ね!」

 「そうですね、気をつけて下さいね。」


 「(あ〜あ・・・・もう終わりか。もっと何かあればイイのに・・・・・。)」

 「(あ・・・!ビーデルのお姉ちゃん行っちゃった・・・・
  お見送りしたかったな〜)」

 「(ん・・・??おお!悟飯さんがビーデルさんの後姿を見つめてるよ!
   くう〜!青春ってやつだね!)」

 「(わあ〜兄ちゃんカッコイイ〜!)」

 「(・・・・・悟天・・・・お前『青春』って知ってるのか・・・・?)」

 「(セイシュン??僕そんなの食べた事ないよ。)」

 「(・・・・・スマン・・・聞いたオレがバカだった・・・・)」

 「(え?トランクス君はバカじゃないよ!!)」

 「(・・・・・・それはどうも・・・・。)」

 誉めたはずなのに複雑な面持ちのトランクスを見て悟天はちょっと
 不思議に思ったが、父親譲りの『ま、いっか』という言葉を、
 口には出さないものの表情で表していた。
 すると突然、悟天の視界に黒い物体が入ってきた。

 「(・・・・・・?・・・・あ!!見てみてトランクス君!!ほら!!
   パオズオオクワガタがいるよ!!わ〜でっか〜い♪)」
 
 トランクスが悟天の言葉に気付き、右を見てみると二人が乗っている
 木の幹の手が届きそうな所にパオズオオクワガタが乗っていた。

 「(バ・・・バカ!!今はそんな事してる場合じゃないだろ!!)」

 「(え〜?でもほら、こんなに大きいんだよ珍しいでしょ〜〜♪
  待ってて!今とってあげるから!)」

 「(い・・・・いいって!!)」

 「(あれ??トランクスくんもしかして怖いの??ダイジョブだよ〜)」

 「(バカ!!ちげえよ!!今音立てたら悟飯さんに・・・・・!!
   わわ!!やめろってば!!)」

 しかし、そんなトランクスの制止よりも、目の前の大きな昆虫に
 心を奪われ、悟天はパオズオオクワガタに手を伸ばそうとした。
 すると、
 
 バサッ!!

 「わあ!!!!」

 悟天の気配に気付いたパオズオオクワガタが飛び立ち、
 トランクスの方へと向かってきたのだ。
 都会育ちのトランクスは驚き、そしてバランスを崩し、
 木から下へ落ちてしまった。

 「ト・・・・トランクス君!?」

 「いって〜〜〜・・・・・・って、ごごご・・・・・悟飯さん!!!」

 「ど・・・・どうしてトランクス君がここに!?」

 突然の出来事に、悟飯は口を開けたままで呆然としている。
 トランクスも突然の出来事で、先程悟天に言った口実を
 口にする余裕がなく、尻餅をついたままで苦笑いをしている。

 「あ・・・・・あはははは〜〜〜〜・・・・・。」

 「トランクス君大丈夫!?」

 「ご・・・・・・悟天まで!?」

 トモダチの突然の事故(?)に、驚き、素直に声をかけた
 悟天だったが、この場合は誉められる行動ではない。

 「バ・・・・バカヤロウ悟天!!なんで出て来るんだよ!!」

 「え・・・・・え・・・?でも・・・・・・」

 今まで、いまいち状況を把握していなかった悟飯だったが、
 時間が経つにつれ、頭の中で、今までのビーデルとの
 会話や自分の行動がフィードバックされる。
 自分自身で顔が真っ赤になっていくのがわかる。
 音さえ聞こえそうな勢いで。
 
 「わあ!兄ちゃん顔真っ赤・・・・フグ!!」

 慌ててトランクスは悟天の口を押さえた。
 これ以上悟飯を刺激したらいいわけどころでは無いような
 気がしたからだ。
 
 しばらくして悟飯が俯いたまま口を開いた。

 「・・・・・・・ふ・・・・・二人はいつからそこにいたのかな・・・・??」

 「え・・・・・え〜とですね・・・・その・・・・そ・・・そう!!
  僕達はかくれんぼをしてまして・・・・!!」

 「かくれんぼ・・・・・・。」

 「あ・・・あは・・・・・。」

 相変わらず俯いたままの悟飯を見て、トランクスは額に汗を
 浮かべながら、必死にこの場をやり切ろうと愛想笑いをした。
 そんなトランクスを見て、悟天もトランクスに加勢しようとした。

 「そ・・・・・そうなんだお兄ちゃん!!それにね、トランクス君も
  {俺達は『かくれんぼ』をしてるんだからな!
   そこに『たまたま』悟飯さんとビーデルさんが来ただけさ。
   怒られる理由は何処にもないよ。}って言ってたし!!」

 「ごごごごごご・・・・・・・悟天・・・・・!!バカ!!何言ってんだよ!!」

 その瞬間、悟飯がピクリと反応した。
 
 「・・・・つ・・・・つまり最初から見てたわけなんだね??」

 「・・・・・・・・・・・え・・・・えへ・・・・。」


 耐え難い沈黙が三人の空間を覆う。
 もう、誰にもこの沈黙を破る事は出来そうに無いように思えた。
 

 「悟飯ちゃん〜悟天ちゃん〜!御飯だべ〜〜!!トランクスも
  一緒にどうだべ〜〜〜??」

 
 家の中からチチの声がした。
 天の声とはこの事か、三人は本気でそう思った。

 「あ、じゃあご馳走になりま〜す!!」

 「わあ!!僕お腹すいちゃった〜〜〜♪」

 そういって、悟天とトランクスはここぞととばかりに
 ものすごい勢いで家に入っていった。

 悟飯はしばらくそのまま外にたたずんでいたが、
 お腹の虫には勝てないらしく、遅れて家に入っていった。

 しかしその日の悟飯はおかわりもせずに食べ終わった後は
 自室に篭ってしまったらしい。

 

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なんだかな〜〜〜って感じですね(汗)
トランクスと悟天の漫才ですな・・・・・これじゃあ・・・・
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