| 秋だから 腹もめげすに せつない系(終) |
「・・・・怪しい…」 そうつぶやいたのは悟飯の隣に座っていたビーデル。 (どうもおかしいわ…。悟飯くんだけど悟飯くんじゃないもの…。どういうことなのかしら??) (そうそう…忘れてた。確かフュージョンした後ってフュ―ジョン中の (あの服…どこかで見たことあるのよね。どこだったかしら?) (これじゃフュージョンした意味ないじゃんか〜。ま、いっか。 そんな双方の思いが交互に飛び交う。 (…それにさっきイレーザが言ってたけど、悟飯君あんなに前髪ないし…。 (よし、え〜と、紙紙!!) 悟飯は周りをあさり、紙切れを探し始めた。 (え〜と、、なんて書こうかな〜?そういやすぐ食っちまって味なんて覚えてないぞ〜?) 頬杖をつきながら必死にさっきの牛丼の味を思い返してみる。 (聞いてみようかしら…?) (そうだな…とりあえず…) 悟飯は紙になにやら単語を並べ始めた。 (い、行くのよ,ビーデル!!ここで行かずして誰が行くっていうの!?) 今,ビーデルの中では激しい葛藤が繰り広げられていた。 と、その時、悟飯はふと教室の時計に目を渡らせた。 (あああああああ!!!!ヤバイ!!もう時間が無いぞ!トイレ、トイレ〜〜) そう思い、挙手をして立ち上がろうとしたその時、 「ねぇ、悟飯くん!」 ぎくぅぅっっ!!!
「あ…ああ。。ビ、ビーデルって子じゃないですか!」 「え…??」 タメ口と、丁寧語の混ざったその言葉に驚き (ヤ、ヤダ…もしかして…姿格好が変になっただけじゃなく頭もどっかにぶつけちゃったの!?) 「ああ・・じゃなくて!どうしたんだ?」 「・・・・・悟飯君…今日変よ?」 ぎくぅぅっっ!!!
(す、鋭いな…。ビーデルさんも..…え?『も』ってどういうこと!?他にも誰かいたっけ?) 一人漫才でもしてんのか、という感じの悟飯。 同じ頃、パオズ山ではチチのくしゃみが響き渡っていた。
「あ、え〜と…それはですね…なんというか…。。。」 とにかく早くここを立ち去りたい。 (だ・・・だめだ!このままじゃ!) 頭を左右にブンブンふり、決意(?)をかためる悟飯。 (ビーデルさんには悪いけど!もう時間がない!このまま教室を出るぞ!) もう挙手をして教室を出ていく余裕もなく、悟飯が席を立ち、階段を下ろうとしたその時、
ボンッッ!!!!!!!!!
「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・あ・・・・・・・・・・・・・・」 突然の閃光と煙に、クラス中が静まる。
「・・・ご、悟飯・・・くん?」 ビーデルもフュージョンのことは知っているものの、さすがに驚きを隠せない。 教室にしばらくの沈黙。
「…お、おっす、オラ悟空!!!」 その場の雰囲気に耐え兼ね、悟空が引きつった笑いで定番の挨拶をする。
シ〜〜〜〜〜〜〜〜ン……… さらに静まり返った教室。 ・・・・・・・三者面談、怖いね。 覚悟しときなよ、チチ。
牛丼に 振回されり 我が心 憂きに絶えぬは 涙なりけり (悟飯、心の俳句)
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