そう、全ての始まりはこの手紙だったのかもしれない。
「悟空さ〜〜〜〜〜!!ブルマさんから手紙だべ〜〜〜!」
「は?ブルマから?なんだってんだ・・・・珍しいな〜〜・・・・」
家の前で、これから修行をすべく柔軟体操をしている悟空に、
チチが玄関から顔をひょこっと出して、手招きをした。
タッタッタと、軽く駆け足をして悟空はチチの方へと向かっていく。
「なんて書いてあるだ?」
ガサガサと手紙の封を切り、中身を出す悟空の横で、チチが催促をする。
「待てって!・・・・えーと・・・・・・今度皆で集まってバーベキューをするから
食べに来い・・・・・・・だってさ。」
もちろん、手紙にはもっと色々と書いてあるのだが、悟空は要点だけを
チチに話した。
「バーベキューだか?へ〜〜〜〜・・・で、いつなんだべ??」
「え?あ・・・ん〜と・・・・・・・」
もう一度手紙に目を通す。
「!あったあった!・・・・え〜と・・・・・・あらま、明日だってよ!」
「あ・・・明日〜〜〜〜!?これまた随分急だベな!ここまで手紙が届くのに時間が
かかっちまっただか?」
「どうする?行くか?」
「行くかって…行かなかったらわざわざ誘ってくれたブルマさんに失礼だべ!」
「そっか!じゃあ明日はバーベキューか〜!!」
明日の自分を想像し、悟空は既に涎を垂らしている。
「じゃあ、早速明日来ていく服を決めねえとな!ああ!忙しいだ〜〜!!」
「?別に服なんてどうでもいいじゃねえか。」
「阿呆言うでねえ!招かれてんだぞ!?普段着のままで行くわけには
いかねえだ!バーベキューだども少しくれぇは身だしなみ整えなきゃ
だめだベ!」
「そ…そうか〜〜??」
チチの勢いに少々おされ気味になり、一歩引く悟空。
「ま、そういうことだからよ。オラ忙しいから、悟飯と悟天には悟空さから
言っておいてけろ。」
「ええ〜〜〜!?オラこれから修ぎょ・・・・・・・」
「何か言っただか?」
「い・・・いや・・・・何も言ってねえよ!!」
修行を優先させようとした悟空。しかしチチの鋭い眼光を目の前にして、
悟空は抵抗する気力を失っってしまった。
「悟飯〜〜〜〜!!悟天〜〜〜〜!!」
ガチャッと勢いよく悟飯と悟天の共有している部屋を空ける。
すると中では、悟飯は勉強、悟天はその横でお絵描きをしていた。
「あ!おとうさんだ!」
「?…どうしたんですか?お父さん」
「いや〜。さっきブルマから手紙が届いてよぉ。それで一緒に
バーベキューしないかだってよ。」
「ばーべきゅー!?トランクス君のお家で!?」
バーベキューの意味を分かって喜んでいるのかは定かではなかったが とりあえず笑顔満点で笑って見せた。
「いいですね〜!僕達も行きますよ!」
「そうか!んじゃバーベキュー明日だって言うからよ!一応準備しとけ!」
「うん!」
「・・・え!?明日なんですか!?」
今まで喜んでいた悟飯の顔が変わる。
「?兄ちゃんどうしたの?」
「なんだ悟飯?用かなんかあんのか?」
「え…と 、、あ…いや…あの…そ、その…」
頬に汗を流しながらじどろもどろする悟飯。
その横では悟天が不思議そうな顔をしている。
「なんだよ〜〜はっきり言えよ悟飯〜〜!!」
悟空の促しに、悟飯は顔を赤くしながら答えた。
「そ・・その・・・・明日はビーデルさん・・・・・・・・・・」
「なんだあ?ビーデルっていう娘っ子がどうかしたんか?」
すると、今まで横から兄の顔を覗っていた悟天が、ポンと手を叩く。
「あ!わかった〜〜!兄ちゃん明日ビーデルさんと「でえと」なんだ〜!」
「ごごご・・・悟天!!!」
プシュ〜っと頭から湯気を出しながら悟飯は顔をさらに真っ赤にする。
「なんだあ?いいじゃねえか!でえとなんて何時でも出来るだろ!」
「で・・・・でも・・・・・・・」
「・・・よし!じゃあそのビーデルって子も連れてきたらどうだ?
皆とはもう顔見知りだろ?」
「え!いいんですか?」
「ああ!かまわねえかまわねえ!」
主催者ではないのだが、悟空はカッカッカと笑いながら悟飯の肩を ポンポンと叩いた。
「わあ♪じゃあ明日はビーデルのお姉ちゃんもくるんだね!
楽しみだなあ♪」
こっちもニッコニッコしながらバーベキューの絵を書き始める悟天であった。
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