びゅーてぃふるらいふ  (2)〜ビーデル奮闘記〜

 

***************************************************

 

  翌日。
  
  「おはよう、悟飯君!」
 
  オレンジスターハイスクールのとある教室の中に大きな声が響いた。
  その声の主はもちろんビーデルである。
  いつものように元気よく挨拶したつもりのビーデルだった・・・・が

  「おはようございます、ビーデルさん。・・・・・・ビーデルさん、疲れてん
   じゃないですか?目の下にくまが出来てますよ?」

  「え?」
  
  ビーデル自身もびっくりした。そういえば昨日は悟飯をどのように誘うか
  ずっと考えてて、ろくに寝てなかったのだ。密かな想い人に不覚にも
  「目の下のくま」を見られてしまい小さなショックを隠せない
  ビーデルだた。
  
  しばらく言葉が出せないまま沈黙が続いた。

  「悟飯君、隣良いかな?」

  ビーデルはやっとの思いで悟飯の隣の席にに視線を移した。
  ここの学校は他の学校とは違い、席は自由だった。
  しかし自由と言っても一緒に座る人は大体決まっているし、
  席自体もほとんど決まっているようなものだった。

  「え?」

  今度は悟飯が聞き返した。悟飯からしてみればいつも当たり前のように
  隣に座るビーデルを見ていたため、この発言に驚いたのであろう。
  いつもと違う・・・・?そう思ったはずだ。しかし悟飯である。
  その先のことは考えられなかった。
  またビーデルも、その疑問に気づいたかのようにあわてて悟飯の隣の席に
  落ち着いた。

  「ねぇ、悟飯君?」

  「はい?」

  「あ、ああ・・あのね・・・・あの・・・・そ、その・・・ね?」
 
  「は・・・・?」

  昨日あれだけ決心したというのにいざとなるとうまく切り出せない。
  
  (コレじゃいつまでたっても前進しないわ!)
 
  そう心の中で決心し直して大きく息を吸った。

  「あのね、悟飯君!!」

  その時だった。

  「おっはよ〜〜〜〜〜ん!!あら?朝からお熱い事ね、
  あ!もしかしてお邪魔だった!?」
 
  そう言ったのはビーデルの中学来の親友、「イレーザ」だった。

  「そんなこと無いですよ、ちょうど良かった!イレーザさんも聞いて下さい。
  ビーデルさんが何か話したいことがあるらしいんですよ。」

  ビーデルはガクッときた・・・。それもそのはずである。
  悟飯を勉強会に誘うというのにイレーザが居て話が出来るものか。
  当の悟飯は全く分かっていないらしい。
  きょとんとしながらビーデルの方を見ている。

  (もう!!どうしてここまで鈍感なのよ!!)
 
  そう思いながらビーデルの口元はかすかに笑みを浮かべていた。
  そしてため息一つついた。

  「ま、そこが良いところでもあるんだけどね。」

 

前へ     次へ

***************************************************

NOVELROOMへ

HOMEへ