| びゅーてぃふるらいふ (5)〜ビーデル葛藤記〜
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悟天とトランクスが去っていった悟飯の部屋には
赤い顔が2つ。
双方共にこの場にどんな言葉を添えていいか分からず、
その場に固まっていた。
ビーデルと悟飯の間に流れる沈黙の時間。
本当は時間としては10秒足らずなのだが、
ビーデルにはその10秒がとても長く感じられた。
そしてようやく2人の口が開く。
「ア・・・・アハハ・・・・あの2人ったら何を言っているんだろうねえ。」
「ホ・・・・・ホントに・・・・・アハハ・・・・・・。」
しかし、やっと言葉が出たと思ったら、再び変な間が2人の間を流れ出す。
(ああもう!!悟天くんとトランクスくんったら気まずくなるような言葉
残して行っちゃって!!)
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・あ・・・・じゃあ・・・早速勉強教えてもらおうか・・・な・・?」
(ううっ!!ホントは勉強なんかの前にもっと話したかったのに!!)
ビーデルはその場の雰囲気に耐え兼ね、勉強会の為に用意されたらしい
部屋の真ん中のテーブルに、背負っていたリュックを下ろしながら
悟飯に話しかけた。
「・・・・・そ・・・・・そうですね。じゃあ始めましょうか。」
そう言って悟飯は自分の机から筆記用具をテーブルに移し、
ビーデルの正面に座った。
「え?正面に座るの??」
「エ?ダメですか?」
「いや、ダメっていうか、正面からじゃ教えづらくない??横にきたが・・・」
目線を自分の横に逸らし,そしてビーデルは会話の途中で言葉を止めた。
(・・・・え・・・・?え!?ちょっと!!今、私、何を口走ったの!?
キャー!!どうしよう!!コレじゃあまるで自分の隣に来てって誘ってる
ようなもんじゃない!!・・・・っていうか誘っちゃったんだけど!!
やだやだ!!絶対今ので悟飯くん引いちゃったわ!!
ああ!!もうおしまいよ〜〜!もう私はこのまま帰るしかないのね〜!)
自分の言ってしまった言葉に後悔をし、ビーデルの思考は
もうメチャクチャになっていた。そして、もう帰ろう、
と半泣き状態で自分のリュックに手をかけようとした。
「あ、それもそうですね。」
(・・・・・・エ?)
リュックに手を伸ばした手が止まった。そして視線は移動する悟飯。
(う・・・・うそ・・・・・・ホントに・・・・・?)
ストン!!
悟飯がビーデルの横に座る。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
口を開けたままのビーデル。
悟飯は確かにビーデルの横に座った。
ただし、机の一角を挟んで。
「あれ??どうかしました??」
「あ・・・・ううん、なんでもないの!早く始めましょっ!!」
予期しなかった悟飯の対応に驚きを隠せないビーデル。
しかしこれでとりあえず第一関門クリア(?)だ。
「ええと・・・・・どこですか?」
ビーデルの教科書を持ち上げ、ぱらぱらとめくり始める悟飯。
(・・・!!!そういえば、あの時は勉強会に誘う口実で
とっさに分からない、って答えちゃったけど、
具体的に考えてなかったわ・・・・・・。どうしよ・・・
とりあえずこの前の授業のところで良いわよね?)
心の中で自問自答しているビーデル。
「ビーデルさん、どうしたんですか?」
悟飯は右手に持っていた教科書をいったん閉じ、
机に置きビーデルの顔をのぞき込むようにかがむ。
ビーデルも、ハッと我に返り悟飯の方に顔を向ける。
二人の目線がバチッと合った。
悟飯はいつものように無邪気な顔でビーデルを見つめる。
ビーデルは真っ赤な顔をしながらも目線をそらすことが出来ない。
二人は見つめ合っている状態だ。
(ヤダ・・・ちょっ・・・どうしよう?悟飯君が・・・あたしのこと見てる・・・
・・・もしかして・・・・・・もしかして・・・今がチャンス・・・・??)
とうとう待ちに待ったチャンスが巡ってきた、と思ったのだろう。
正座をして手を膝の上にのせていた状態のビーデルは
思わずその両手を握りしめ覚悟を決めた。
「あのさ、悟飯君!」
「あ、はい?どこか思い出しました?」
「あ・・・いや、違くて・・・ちょっと聞きたいことあるんだけど・・・な。」
「どこですか?この前の授業のところですか?」
また机から教科書を持ち上げ開こうとする悟飯。
相変わらず鈍感だ。ビーデルの意図を全く理解していない。
少々戸惑うビーデル。
(もう!少しくらい分かってくれても良いじゃない!!
全部女の子に言わせる気!?まぁ、悟飯君らしいんだけど・・・)
そう思いながらもこのチャンスを逃してはいけない。
すかさず会話を続けるビーデル。
「あ、あのね!勉強の事じゃなくて・・・・!」
(さあ!!ガンバルのよビーデル!!)
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