びゅーてぃふるらいふ(6)〜ビーデルのちょっとひとこといいかしら〜

 

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ビーデルはより一層膝の上の手を強く握り、一つ深呼吸をし
 意を決して口を開こうとした。

「ご・・・・・・・」

   ガタン!!

突然、悟飯が席を立った。
ビーデルは口を開けたまま、悟飯を見つめる。
表情が穏やかではない。

(・・・気付かれちゃったのかな・・・・そ・・・・そうよね・・・
 勉強会の為に、レポート終わらせたりしてくれたのに
  それが全部、悟飯くんの気持ちを聞くためだったなんて
 怒られちゃうわよね・・・・・・・・)

悟飯がドアの方へ足早に進んでいき、ドアノブに手をかける。

(アハハ・・・・追い出されちゃうのかな・・・・・私・・・・・・・・)

重く沈んでいくココロ。そして自分の数々の行動に対し
悔やむ気持ちが後を絶たない。
ビーデルは机上の教科書を片付けようとした。
が、その途端、

「な〜にやってるんだお前達!!」

  ドスン!!

悟飯がドアを勢い良く開けたと同時に二つの影が折り重なって
倒れこんだ。

 (え・・・・・・・・・・!?)

「あれ?悟天くん!!トランクスくん!!」

「え・・・・えへへへへ〜〜〜・・・・・」

2人の笑い声がハモる。そして2人は恐る恐る上を見上げた。
2人の前には手を組んで、少し表情を険しくした悟飯が立っていた。

「2人ともダメじゃないか!そんなとこで聞き耳立てられたら、
  ビーデルさんが勉強に集中できないよ!」

(いや・・・・勉強よりも違う事に集中できないわ・・・・。)

心の中でヒソカにツッコミを入れるビーデル。

「そんなに一緒に勉強がしたいんだったら、堂々とコッチに来て
 一緒にいてくれた方がまだ集中できるよ!」

「いや・・・・・別に勉強したいわけじゃ・・・・・・・」

「え、えと・・・・・とにかく・・・・・・・」

『ごめんなさ〜〜〜〜〜い!!』

悟天とトランクスはドタドタと廊下をかけて行った。
悟飯の部屋に静けさが戻る。
悟飯はふう、とため息をつきながら、再びビーデルの横に座りこんだ。

「すみませんね、ビーデルさん。もっと早く気付けば良かったんですけど・・」

「あ・・・・いや・・・・別に・・・・・」

「それにしても、あの2人の気配に気付くなんてビーデルさんも結構やります
  ね。」

(・・・・・はい??)

 何の事か話が見えず、ビーデルは首を傾げた。

「また2人が邪魔しに来たようでしたら、今度は遠慮なく言ってくださいね。」

「・・・・・・・・。」

どうやら、ビーデルが悟飯に聞こう聞こうと、奮闘してい様子を、
悟飯は、悟天とトランクスの存在を言うべきか言わないべきか
迷ってるととらえたらしい。
しかし、ここまで来ると悟飯の鈍感さは超一級品だ。

結局言い出すチャンスを棒に振ってしまったビーデルは
素直に悟飯の指導の元、勉強を受けることになった。
けれど、最初はちょっと乗り気でなかったビーデルだったが、
悟飯の教え方の上手さと、なにより悟飯と一緒に過ごせる時間が、
何時の間にか彼女に、時間というものを忘れさせていた。
そして、あっという間に2・3時間がたった。

「じゃあ、そろそろ休憩しましょうか。」

「あ・・・・もうこんなに時間が経ってたのね。」

うん、と体を伸ばして、ビーデルは手を後ろについた。

「それにしても、ビーデルさんは飲みこみが早いですね。」

「そうかしら。飲みこみが早かったら、今、悟飯くんに教わってはいないと思う   わ。」

「いや、でもホント舞空術といい、今回といい、ビーデルさんが真剣になれば
 ものすごく飲みこみが早くなりますよ。今回僕のところに教わりにきたのは
 授業を真剣に聞いてなかったからじゃないんですか??」

悟飯も手を後ろにつき無邪気な笑顔でビーデルに話しかける。

「アハ・・・バレちゃったか・・・・な〜んてね。」

2人の間に会話が弾む。心が落ち着く時間。
今、この部屋には2人だけの時間が流れている。
窓の外を見ると上空の方でトランクスと悟天が遊んでいる。
和やかな雰囲気。
そうしているうちに、ビーデルはふと思った。

(なんだか、今なら自然に聞けそうな気がするわ。
 ・・・・・聞いてみようかしら。)

そしてビーデルはごく自然に悟飯に話しかけた。

「ねえ、悟飯くん。」

「はい?なんでしょう?」

「悟飯君はさぁ・・・・・

 ふと言いかけてビーデルは止まった。

 (急に聞いちゃったら悟飯君戸惑うわよね。でも『好きな人居るの?』とか
  聞いて他の女の子の名前が出てきたらよけいショック受けちゃうし・・・
 やっぱりここはストレートに聞いた方が良いわね。)

 そう思い直して再び閉じていた口を開き始めた。

「悟飯君は・・・私のことどう思ってるの?」

 

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