| MERRY COUPLE(3) |
「うっぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 悟空の体のチチ(今後は《チチ》)が、思いも寄らぬ出来事に大声をあげる。 「!!!!!!!!」 夢の中、スヤスヤと眠っていたチチの体をした悟空(今後は《悟空》)が、突然のその絶叫に 「な・・・・・・・なんだなんだ!?」 あたりをキョロキョロと見渡す。 「?なんだおめぇ・・・・・?」 訝しげにその人物に近づいていく。 「おお!!??」 自分の姿をした人物に驚き、目を見開き、一瞬固まる。 「・・・・おめぇ誰だ?なんでオラの格好してるんだ・・・・・・・?」 その言葉に、今までドレッサーの方を向き、放心状態にあった《チチ》が 「ご・・・・・・・・悟空さんけ・・・・・・・・?」 「・・・・・・・・・?そうだけど・・・・・・」 「悟空さ!!!!!!」 《チチ》はその、自分の姿をした人物が、夫である悟空だと確認すると、 「・・・!?お・・・・おい!!なんだってんだよ一体!?」 いきなり”自分”に抱き付かれ、困惑する《悟空》。 「お・・・・オラだよ!!!おめぇの嫁のチチだべ!!!」 「・・・・ち・・・・・チチィ〜〜〜〜〜!?」 その言葉を聞くやいなや、《悟空》は抱きついた《チチ》の体を離し、 「・・・な・・・・なんだっておめぇ・・・・オラの格好なんかしてんだよ・・・・・・」 すると《チチ》は、《悟空》の鼻の先の指を当てて答えた。 「その言葉・・・・・そのまま返すべ!どうして悟空さはオラの格好をしているんだべ!」 「・・・・へ!?」 《チチ》の言葉により、初めて《悟空》はその体を眺めた。 「・・・・・・・・」 ポンッ。 《悟空》は自分の胸を叩いた。 「なるほど・・・・・・・こりゃホントにチチの体だぁ・・・・・・・」 「ご・・・・・悟空さ――――――――!!!!!!おめぇどこさ叩いてんだべ―――――!!!!!」 慌てて《チチ》が悟空の手を”自分”の胸から退かす。 「な・・・なんだよ〜、別に変なことはしてねぇだろ〜〜〜〜」 別に疚しい気持ちで触ったわけではないので、《悟空》は不思議そうな顔をした。 「思いっきりしただべ!!!」 「そうか〜〜?」 顔を赤くしながら訴える《チチ》。 「・・・・・・・・・悟空さ・・・・・・・おめぇなにかしたのけ?」 「へ?なんでだよ。」 「こんな事になったのも悟空さが何かしたからに決まってんだベ!!! ズズイと《悟空》に攻め寄る《チチ》。 「で、でもよう。昨日はオラ悟飯と修行してただけで何にもしてねえよ!」 「ホントにそうけ!?」 「ホントだって!!!」 「ホントにホントに!?」 「ホントのホントだって!!」 「・・・・・・・そうけ。」 まだ少し疑わしげな感じだが、《チチ》は《悟空》の言葉を信じることにした。 「あ〜あ・・・・・・それにしてもどうすんだべ・・・・・・・どうしてこんなことになっちまったかはわからねぇし・・・・・」 「ん〜〜〜・・・・・・別にオラはかまわねぇけど。チチの体だしさ。」 「な・・・・なに言ってるんだべ!!・・・そのままじゃあ悟空さ、今よりずっと弱くなっちまうんだぞ!?」 そうは言うものの、《悟空》の言葉に顔を赤らめているチチ。 「え・・・・・ええ!?そ・・・それはちょっと困るな・・・・・・・・。」 《チチ》の言葉で、ようやく《悟空》もことの重大さを理解し、慌てる。 「!・・・なあチチ。そういやオラ、いつの間にベットで寝てたんだ?」 「へ?ああ・・・・オラ達、昨日屋根から落ちちまっただろ?それでオラも悟空さも気を失っちまったらしくて 「屋根からおちて・・・・・・・・・・・?・・・・・・あ!」 《悟空》はなにか閃いたように、今まで顎に当てていた手をはなす。 「あ!」 《チチ》も《悟空》のその様子を見、何か思いついたような声を上げる。 「もしかしたらオラ達、屋根から落ちた衝撃で入れ替わっちまったんじゃないのか?」 「きっとそうだべ!!」 元に戻れる兆しが見え、《悟空》も《チチ》も表情を明るくする。 「・・・・・とりあえず外に出てみるけ?」 「そうだな。」 そう言って《チチ》はベットから腰を上げ、《悟空》に先立ち、寝室の外へと出ていこうとした。
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