| MERRY COUPLE(8) |
「何をやらかしたんだ?悟空よ。面白いの〜〜〜!」 《悟空》の方を見、ひょっひょっひょと小気味よく笑うカリン様。 「!オラ達が入れ替わっていることわかるんか?カリン様」 「そんなの一目みればわかるわい。」 「・・・・悪いが今は急いでいるのでな。話は後にしてくれ。」 二人の会話を聞いていたピッコロが苛立った様にカリン様を見る。 「悟飯行くぞ!」 「は・・・・はい・・・・!」 「ほ〜、いいのかの?もしかしたら戻るかもしれないんだがな〜〜〜?」 その言葉に、再び上昇しかかった二人の体がピタリと止まる。 「・・・・・それは本当か・・・・・?」 低い声でピッコロが問う。 「それは二人の話を聞かなきゃわからんの〜。」 「・・・・・・・・・・・・」 そしてピッコロは、ゆっくりとカリン塔の中へと入っていった。 「いや〜〜〜やっぱり地に足が着くっていいもんだべな!」 「・・・よっと!」 二人ともうんと体を伸ばす。 「そろそろいいかの?悟空。」 「おう!わりいわりい!!」 「じゃあ、まず、なんでそうなったか教えてくれんかの?」 すると、《悟空》と《チチ》は顔を見合わせた。 「・・・・いや〜〜・・・それが分からなくてよ〜・・・」 「んだ!屋根から落ちて気を失っちまって、気がついたら入れ替わっちまってたんだベ。」 「一応、屋根から落ちたのが原因かとも思ってよう、何度も落ちてみたんだけど元にはもどらねえし・・・・」 「ふ〜む・・・・・それにしても悟空、屋根から落ちて気を失うとはお前さんらしくないのう。」 杖で《悟空》の頭をカコンと叩く。 「いや〜〜・・・それがよう、落ちるときに偶然チチとキスしちまってよ、それでビックリして受身取れなかったんだよ。」 その言葉に《悟空》の傍らで《チチ》は顔を少し赤くしている。 「キス・・・・接吻か。」 「接吻?なんだそれ?」 しかしカリン様は《悟空》の問いには答えずそのまま続ける。 「接吻のう・・・・・その接吻で入れ替わってしまったんじゃないのか?」 「だども、その・・・・キ・・・キスしても元には戻らなかったべ。」 「しかし、接吻でその様なことになってしまった例はワシもいくつかしっておるぞ?」 「!!!ホントかカリン様!!!」 皆の目の色が一瞬にしてかわる。 「流石カリン様!!長生きはするもんだな〜〜!!」 「まあ、待て待て。まだ戻ると決まったわけではないぞ?」 「どういうことだ?」 今まで横で3人の様子を見ていたピッコロが口を開く。 「その接吻の前に何かしたか、それによって対処方もちがうんじゃ。」 「キスの前・・・・・・・だか・・・・?」 う〜ん、と顎に手を当てて考える。 「・・・・オラがチチに怒られた?」 「それだけじゃ、ないじゃろ。」 「う〜ん・・・・・・・・」 「あ!」 「!なんだチチ?」 「ほら!悟空さが屋根の上で食ってた果実、あれじゃねえのけ!?」 「果実・・・・・?ああ!!あれか!!」 「果実とな?なんという名前の果実なんじゃ?それは。」 「ハハ・・・・それが全然知らなくてよ〜。」 「悟空さ!!!」 突如、《チチ》は悟空の胸元を掴みあげる。 「あれほど得体のしらねぇもんは食うなっていったでねえか!!」 「チ・・・・チチ・・・く・・・苦しい・・・・・!!」 「お・・・お母さん!!」 慌てて、悟飯が《チチ》を止めに入る。 「そうか〜、名前もわからんのか。・・・・じゃあその果実の特徴は言えるかの?」 「・・・ゲホ・・・・と・・・・とにかくめっちゃくっちゃうめえんだ!!」 むせかえりながら《悟空》は、またその果実を思い出すかのよう遠くを見つめた。 「お父さん!!それじゃあ説明になってませんよ!!」 「じゃあ、悟飯説明してくれよ!おめえだって食っただろ?あの実のことだよ。」 「え!?僕がですか!?」 「オラ説明とか苦手だからよう、頼むわ!」 「は・・・・はあ・・・・・」 「じゃあ、説明してもらおうかの。」 そして、悟飯はその果実の特徴を事細かにカリン様へと説明した。
「ふむ。これまた珍しい実を発見したのお!」 「分かったんか!?カリン様!」 「この子が細かく説明してくれたからの。まったく悟空の息子をは思えんわい。」 「いや〜〜悟飯はしっかりしているからな〜〜」 「で、なんの実だべか!?」 「ポポイの実と言ってな、昔からシャーマン等に珍重されていたのだが、 「ぽ・・・・ポポの実〜?」 「悟空さ!!ポポイの実だべ!!」 「それで、元に戻るにはどうすればいいんですか!?」 「なあに、簡単なことじゃ、もう一度その実を口に含んで接触すれば元通りじゃ。」 その瞬間、《悟空》と《チチ》は手を取り合い、撥ねあがって喜んだ。 「やった!!やっただな悟空さ!!!」 「おう!これで元通りだ!!」 「よかった!これでお父さんもお母さんも元通りなんですね!!」 「・・・・・まったく・・・・人騒がせなやつらだ・・・・・・・」 「す・・・・すみません・・・・・・」 疲れきった顔のピッコロの横で、両親に代わり、悟飯は見を縮める。 「い・・・いや・・・お前じゃないんだが・・・・・・・・・」
「それじゃあありがとな!カリン様!!また今度遊びにくっからよ!」 「阿呆!修行の方が先だろう!!」 「そっか・・・じゃあその後でな!バイバーイ!!」 「もう問題起こすんじゃないぞ!悟空よ!」 そして《悟空》と《チチ》は再びピッコロと悟飯に抱えられ、 日が南に高く昇っている中、4人はパオズ山を目指す。 「いや〜〜一時はどうなるかと思ったぞ!」 「んだんだ!一生このままかとさえ思ったべ!」 「・・・・・・・・・・・・・・」 ご機嫌な様子の二人とは裏腹に、疲れきった様子なピッコロ。 「・・・・悟飯・・・・ここまでくればもうお前一人で運べるだろう・・・・・・」 そう言いながら《悟空》を悟飯へと渡す。 「え!?ピッコロさん修行はどうするんですか!」 「今日はもう修行をするような気分ではない・・・・・」 「なんだ〜?行っちまうのかピッコロ!」 「・・・・・・・・・・・・・」 もう言葉を返す余裕もピッコロには無いらしかった。 「・・・・・・・・・修行はまた今度だな・・・・・・・・。」 そうして、ピッコロは自分は今日の自分の存在意義を問いながら 「なんだべ!愛想もない奴だべな〜〜!」 「・・・・・・・・・・・・・・」 そして悟飯はピッコロの消えていった方向を申し訳なさそうに見つめた。
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