MERRY COUPLE()

「ホントにピッコロさん、現れたと思ったらすぐ居なくなっちまうだな〜・・・・」

「あいつってよ、結構神出鬼没なんだよ。オラ達、毎年二回、なんかトラブル起こすんだけどよ、
 ピッコロったら、悟飯助けるために異星にまでやってきちまった事もあるんだ!」

「あんれま〜〜!異星にまでか!?」

「・・・・・・・・・・・」

悟飯の両脇では、抱えられたままでワキワキと会話を続ける両親がいた。
体が元に戻る、そのことが分かって二人とも余裕ができたのか、先程から
このような下らない(?)話を続けている。

そして3人は、街や、山や、川の上を飛び、しばらくすると森とまでは言い難いが、ポツリポツリと木々が生えている場所が見えてきた。

「!お父さん!この辺りじゃありませんでしたっけ?昨日の修行場所!」

「お!!そうだ!!ここだここ!!降りてくれ!!」

「は・・・・はい!!」

悟飯は《チチ》や《悟空》が木に引っかからない様、ゆっくりと降り立つ。

「よっと!ありがとな悟飯!」

「お疲れ様だべ悟飯ちゃん!」

「はあ・・・・・・・」

そして、《悟空》と《チチ》は、悟飯の傍から離れ、うん、と体を伸ばした。

「で、悟空さ!その木は何処にあんだべか?」

《チチ》はあたりをキョロキョロと見まわす。

「えっと・・・・たしか・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・たしか?」

「・・・・・・・・・・・・・・ハ・・・・ハハハハハ(汗)」

急に笑いを引きつらせる《悟空》。それを見て、《チチ》の頬も引きつる。

「ま・・・・・まさか悟空さ・・・・・・・・・・」

「そ・・・・そうだ悟飯!!おめえ何処か覚えてるか!?(焦)」

《チチ》の視線を避ける様に、《悟空》は悟飯の方を向き、方をポンと叩いた。

「え・・・・・あ・・・・・・ちょ・・・ちょっと待ってて下さい・・・・・・」

そう言うと、悟飯は舞空術で空へと昇り、辺りの様子を確かめた。

「多分・・・なんですけど、あっちの方向にパオズ山が見えますから向こうの方角ではないかと・・・そう遠くない所にあると思います。」

その方向を指差しながら、悟飯は再び地面にストッと降り立つ。

「そ・・・そうか!流石悟飯!よく覚えてたな〜〜!」

《チチ》のキツイ視線に背中を痛めながら、《悟空》は悟飯の頭をクシャっとなでた。

「ま、いいべ・・・・・・。色々言いたいだがとにかくその木を探す方が先決だ・・・・・・」

「お・・・おう!じゃ・・・じゃあとりあえずこっちの方に歩いてってみようぜ!」

 

歩く事十数分。
意外にもポポイの木は早く見つかった。
悟空と悟飯がかなりの数を食べてしまったせいもあって(殆どは悟空なのだが・・・)
かなり実の数は減ってしまっていたが、なんとか数個の実はポツポツと残っていた。

「ふい〜〜!全部食べなくてよかった〜〜〜!」

「これがその実だべか〜〜!」

関心するチチの横から、《悟空》はふいと飛びあがり、一つの実をもぎとる。
しかし、そのもぎ取った実を見つめるその視線は、元に戻れるという期待よりも
むしろ、その実をもう一度食べることが出来ると言う喜びの方が多く含まれているようにも思えた。

「へっへっへ〜〜〜!じゃあいっただっきま〜す!」

地面に着地したと同時に、《悟空》は大きく口をあけた。

「!ちょっと待つだ!悟空さが食うのけ!?」

「・・・・つ!・・・だめひゃんか〜?(ダメなんか?)」

《チチ》の急な呼びかけに、舌を噛んでしまった《悟空》。少し目をを潤ませながら《チチ》を見る。

「だ・・・・だってそれ、美味しいんだろ?・・だったらオラも食べてえべ。オラはまだ一度も食べたことないんだべ?」

「え?・・・・あ〜・・・・・・う・・・・・・・」

しかしそう言われても、なかなか諦めきれず、ちゃんとした返事を返すことができない《悟空》。

「悟空さ?」

「う・・・・・・わ・・・・分かったよ・・・・・・・」

そう言って《悟空》は渋々とチチにその実を渡した。

「!ありがとうだべ!悟空さ!」

手渡された実を嬉しそうに受け取る《チチ》。

「・・・・・・ところでよぅ・・・・・その実をどうすればいいんだっけ?」

悟空の問いに、《チチ》は思わずずっこける。

「ご・・・悟空さ!カリン様ってやつの所で何聞いてたべか!!」

「え・・・・あ・・・いや・・・・聞いてたことは聞いてたことはきいてたんだけどよ・・・・・・」

「ああもう!いいだか!?この実を口に含んだ状態で接触するんだべ!今からオラがこの実を食うから
 ちょっとまっててけろ!」

「・・・・・・オラもその実食いてえな・・・・・・・・・・・」

「何言ってるんだベ!悟空さはもう沢山食っているんだろ?だったらオラが食ってもいいじゃねえけ!」

「・・・・・・・・・・・・・・」

それでも羨ましそうに自分を見る《悟空》に、《チチ》はふう、とため息をつく。

「・・・・いいじゃねえけ。どうせこうしなきゃ戻れねえんだから・・・・・・・・・。」

そう言うと、《チチ》は持っていた実をシャクッと一口かじり
そしてそのまま、《悟空》の口へとポポイの実をかじって潤った唇を運んでいった。

 

 

「チチ・・・・・・・・・」

そう驚いた様に言葉を発したのは悟空の口元。

「・・・へへ!ホントに美味しいだべな!この実!」

そう照れくさそうに言うのはチチの口元。

「だろ?へへ・・・・・まだ口の中が甘えや。」

「・・・・オラもだ。」

 

さわさわと木が揺らぐ音の中、木漏れ日の中で、お互いを確かめるように悟空とチチはもう一度、唇を寄せ合った。

 

 

 

さて、そのころ悟飯はと言いますと、

「・・・接触って・・・・別に口でなくてもいいんじゃないのかなぁ・・・・??」

と、両親に気をつかって、少し頬を赤くして近くの木の元で地面に
お絵描きをして待っていましたと。

 

 

こうして悟空とチチの、人騒がせな夫婦の話は終わるのでした。

 

 

 

前へ

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8話から随分間があいてしまった!煤i ̄ ̄□ ̄ ̄)
最後までお付き合いしていただいてありがとうございました!!
それでは書き逃げ!とう!
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のべるるーむへ

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