ちょっと奥さん!(2)

 

    「・・・・・・・・・・・・・・・。」

         ゴクリ。

    口に溜まった固唾を飲む。
    何時になく、ブルマに緊張が襲う。

    「さあ・・・・・行くのよブルマ・・・・・・・!!」

    目の前には、なんてことはない、ただのヘルスメーターが置いてあるだけだ。
    しかし、今のブルマにはそのただのヘルスメーターに乗ることが、
    まるでバンジ―ジャンプをする時のような、そんなことにさえ思えてしまう。

    ・・・・・なかなか乗ろうとしない自分の足。

    「・・・・・どうしたっていうのよ!!大丈夫!だってそんなに見た目だって変化はないわ!
     体重計に乗るくらい、どうってことないわよ!!」

    声を出し、自分に語りかけ、奮い立たせる。
    しかし、側から見ていればまるでヘルスメーターに話しかけているようで
    なんとも不思議な光景だ。

    まず、右足。
    そっと忍び足の様に、足の先を少し震えさせながらヘルスメーターに乗せる。

    そして重心の移動。
    ゆっくり、ゆっくりと右足に身体を乗せる。

    最後に左足が地から離れる。

    今、ブルマの全体重は、ヘルスメーターへと預けられた。

    目を閉じて、上を向き、時が来るのを待つ。

    ヘルスメーターから、測量完了の合図の音がなるまでの微妙な時間。
    ほんの1秒か2秒の時間が長く感じられる。
    近くにある、時計の秒針が、まるでスローモーションでもかけているかのように音を鳴らす。

       ピッ。

    なんてことはない小さなその音が、ブルマにとうとうその時が来た事を知らせる。

    (・・・・・・大丈夫・・・・大丈夫・・・・・・・・)

    自己暗示をかけるかのように、心の中で同じことばを繰り返す。
    そして、目をそっと開き、天井を見つめる。

    (・・・・・・・・・・・よし!!)

    手をぎゅっと握り締め、
    ブルマは勢いよく下を向き、ヘルスメーターと向き合った。

 

 

    数秒後。

    カプセルコーポにはブルマの大絶叫が響き渡ることになる。

 

 

 

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