親子丼バカ〜玉ねぎ抜き〜(前編)

場所はオレンジスターハイスクール。
そして今日はオレンジスターハイスクールの授業参観日。
 
授業開始の数分前から父母達が集まり始める。
父母達といえどもほとんどが母親なのだが。
年に二回の授業参観と言うことか、
母親の化粧には特に気合が入っていて、
中には子供にまで「おしゃれ」をさせる親もいる。

 

そして、たくさんの父母の中でひときわ目立つ母親、
いや、家族がふたつほど。
 
「いや〜今日はまさに授業参観日和だべな〜。」
 
授業日和って…室内ですよ。
 
「ねぇねぇ、にいちゃんどこぉ〜?」
 
「たくさんいてわかんねぇな。呼んでみっか!お〜〜い、ごは〜〜ん!!」
 
孫一家、目立ってます。
このときの悟飯の気持ちは言うまでもなく
悟飯でさえ無視しようと思ったほどだったが
できるわけもなく、しょうがなく家族のほうをチラッと見て軽く手を振った。
その悟飯の姿を確認した後、更に悲鳴の如く叫ぶ
チチがいた…が、ココは省略する事にしよう。
 
そして孫一家の他にもうひと家族。
ひときわ目立つ家族を発見!
ご存知、サタン一家。(?)
 
「ビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜デル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
 お前は世界チャンピオンこのMR.サタンの娘なんだ〜〜〜〜!!!」
 
またこの人は意味不明なことを…。
 
そして叫ぶサタンの傍らには家の使用人と思われる人々が数人。
「お嬢様頑張れ!!」の看板らしきものを立てている。

 

 

そんなこんなで授業参観は無事始まった。
授業は思いの外淡々と進んでいった。
が ………
 
「はい、じゃぁココを…ビーデルさん!」
 
ちょうど先生とバチッと目が合ったビーデルが指名された。
今まで黙っていたが実は英語の授業。
突然の指名に少々驚いたビーデルだったが
オドオドしている暇もない。
 
「はい!」
 
短い返事をし、ガタッと椅子から立ち上がる。
 
「はい、じゃぁこの…10行目から訳して下さい。」
 
「はい。」
 
もう一度返事をすると、とりあえず教科書に目を通す。
大丈夫、昨日は一生懸命予習をやってきたはず…
ビーデルは机の上のノートを開き、該当の場所と照らし合わせる。
ところが、ビーデルが開いたノートは…!!!
 
 
 
古文
 
 
 
だった。
 
(!!!ノート間違えたんだわ!!!!どうしよう!!!!!
 せっかく予習して来たのにビーデルのバカバカ!!!)
 
ビーデルは心の中で葛藤を始めた。
教室にはしばらくの間沈黙な流れる。

 

 

「な、なんだ?どうしたんだ?」
 
娘のピンチに不安を抱くMr.サタン。
 
「ビーデルさん、、どうしたんだべ…」
 
悟飯のガールフレンド(?)のピンチにチチも同じく不安を抱き、
居ても立ってもいられない様子だ。
 
「よ、よし!こうなったら!!!!!!」
 
サタンは隣にいた使用人から何か…携帯電話か、
トランシーバーと思われるものを取り上げた。
 
一体何を始めるんだ、サタンよ!!
 
「ワシだ。どうやらビーデルがピンチのようじゃ。シュミレーションαを実行に移す!!!!」
 
サタンは、使用人から取り上げた携帯電話のようなもので小声で通達する。
 
さて、これから何が起ころうというのか?

 

その時。突然、教室中にひとつの声が響き渡った。
 
「こら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
 こ〜〜んなこともできねぇんじゃ悟飯ちゃんの嫁にゃぁしてやんね〜ぞ!!!!?」
 
あらあら。またやっちゃいましたよ、この人は…。
 
チチは悟空たちに押さえつけられながらも大声で怒鳴る。
周りの人たちは突然の叫びに驚き、少々引き気味だ…
 
そして「嫁」と言う言葉に反応した3人の人が居た。
二人は、悟飯とビーデル。
チチの言葉に顔を真っ赤にし、その場で固まってしまっている。
そうしてもう一人は…
 
「なに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?????????!!!
  嫁だと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!??
  ワシのビ〜〜デルの婿はわしより強いヤツじゃないといかんのだああああああああ!!!!」
 
あらあら。こりゃまた壮絶…
 
サタンもチチに負けじと、使用人たちに押さえつけられながらも
おもむろに叫ぶ。

 

ババババババババババババババババ・…

 

その時、教室の外で大きな音…とういうよりは
騒音といった方がふさわしい音が聞こえた。
今まで教室の後ろに注目していた皆だが、
そのけたたましい騒音に、窓の外へと一斉に振り向いた。
 
そこには、
 
『Mr.SATAN』
 
と、デカデカと描かれたジェットヘリが一台。
も、もしかしてこれは!!!!?
 
すると、サタンはこの外の様子に気づき、また携帯電話で通達する。
 
「やっと、来たか。早くビーデルを助けるんじゃ〜〜!!!
  誰か頭いいヤツのノートでも覗き込んでビーデルに教えてやれ〜〜!!!」
 
「はい。了解しました。」
 
電話の向こうの返答を確認すると、サタンは携帯電話を切り、
外にいるヘリをジ〜ッと見つめ始めた。
やはり、人に任せておくのは心配らしい。
 
ヘリの中にいた使用人と思われる人は双眼鏡を取り出し、
教室の中にいる生徒のノートをひとつづつ盗み見していく。
そして・・・・
 
「使用人、AからBへ!!10行目から訳を順に伝達する!どうぞ!」
 
「了解!どうぞ!」
 
「『そして彼女は僕に言った。”一本の抜け毛笑うやつは一本の抜け毛に泣くのよ”と。』
 以上10行目から13行めまで!どうぞ!」
 
「了解!さぁみんな!お嬢様がお困りだ!我らが皆でこの訳を詠唱してお嬢様を助けるのだ!」
 
「ラジャ!」
 
 
・・・もはや恥ずかしいどころではない・・・。
ビーデルの顔はすっかり青ざめている。
しかしそんなビーデルの心境を知る由もなく、
使用人たちは、声を揃えて伝達された英訳を、声を揃えて詠唱する。
 
(使用人全員)「『そして彼女は僕に言った。”一本の抜け毛笑うやつは一本の抜け毛に泣くのよ”と。』!!!」

 

。。。。。。シーン。。。。。。

 

教室が静まり返る。
そりゃ当たり前だ。説明するまでもないだろう。
 
どのくらい時間が経っただろうか・・・。
いや、本当はさしてそんなに間はなかったのかもしれない。
しかしそこにいる全員が、とっても長く感じる数秒間というものを感じていた。

 

 

 

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はっはっは〜(笑)久しぶりの葉月とのバカ小説です(笑)
やっぱシリアスはかけんみたいです・・・・オイラ達(笑)
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