・・・コ・・・・コホン・・・・
ようやく教室に物音がした。講師の先生の咳払いだ。
普通なら窓の外にヘリがいて、そして参観者が授業の訳を言ってしまったら、
とても授業なんか続ける気にはならないだろう。
しかしどうやら先生はベテラン。
何とか気を取り直し、授業を続けようとする。
「え〜と…。これじゃあもうこの行の訳は・・・たのめない・・・わね・・・。
そ・・・それじゃあ続きの14行目から・・・・」
もう授業がめちゃくちゃになるのはゴメンだ、そう思ったに違いない。
講師の先生はとりあえず問題の起こりそうなビーデルと悟飯を飛ばし、
当り障りのなさそうな生徒を指名して訳させていく。
とりあえず、いつもどおりな授業がなんとか続いていく。
しかし・・・・
ああ・・・かわいそうな先生。
問題を起こさないようにとビーデルと悟飯を当てないようにしたことで、
また問題が起こりそうです。
不機嫌な表情をしている人物がここに一人。
そう・・・・・チチである。
我が子をことごとく飛ばしていく講師の態度がよほど気に入らないようだ。
「なんだべ、あの先生ったら!さっきから全然悟飯ちゃんを指名しねぇだ!
これじゃあほかの父母に悟飯ちゃんのすごさがつたわらねぇだよ!」
「まぁまぁ、落ち着けよチチ〜。いいじゃねえか、当てられたら英語とかいうやつを訳さないといけないんだろ?
そんだったら当たらない方がいいじゃねぇか!」
「悟空さの大馬鹿モノ!!悟飯ちゃんはそこいらの子供とは違うんだ!
当てられるのがイヤだなんて思うような子じゃないべ!」
チチの気迫に押されてもはや何も言えなくなる悟空。
それを確認すると、チチは大声を張り上げて講師の先生に抗議した。
「先生!なしてさっきからビーデルって娘ッ子と悟飯を指名しねぇんだ!?
生徒は平等に扱うもんだろ!?ちげぇのけ!?」
ああ・・・またか・・・。
一瞬、先生の気が遠のく。
しかしここで気を失うわけには行かない。
「そ・・・そうですね・・・・。じゃ・・・じゃぁさっきビーデルさんは当てましたから・・・孫悟飯君。24行目から・・・・
そうですね・・・・・じゃあ24行目から次ページの15行目まで、読んでください。」
「は・・・はい!え〜えーと・・・『One
day more of traveling・・・」
今まで母の言動に対して真っ赤になり、身を小さく竦めていた悟飯だが、
一度席を立ち上がり教科書を読み始めると、さして動揺した様子もなく
とても流暢に英文を読み始める。
父母席の方からも感心の溜息が漏れ、
チチの鼻はいよいよ高々。
「何言ってるかわからないけど・・・・・兄ちゃんかっこいい〜〜〜♪」
悟天までも自分の兄の雄姿(違)に目を輝かせている。
悟空はというと・・・・
「はは!何言ってるかまったくわかんねぇな!ナメック語でも話してんのか?」
「・・・・はい!ありがとう孫君。とっても綺麗な発音でした。」
そう先生に言われて、少し照れながら席に座る。
そんな悟飯に横からチャプナーやイレーザ、ビーデルから小声で誉められ
さらに嬉しそうに笑う悟飯。
何事もなく、先生もほっとヒトイキ・・・・つく予定だった。
ぐぎゅ〜るるるるるる・・・・・・・
その時、教室中に強烈な腹の音が響いた。
腹の音といえばもちろん、この人。
ドラゴンボールの永遠のヒーロー、孫悟空。
…きゅる…ぎゅるるるるぅ〜
未だに鳴りつづける悟空の腹の音。
なんて長いんでしょう。
きゅるぅ〜……
あ、やっと鳴り終ったみたい。
「ご、悟空さ!!!なんてでかい(そして長い)音で鳴らすんだ!!!!!?
せっかく悟飯ちゃんがカッコよく決めたっつーのにこれじゃ台無しだべ!!!」
あらあら。また一波乱起きそうです。
「そうだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
貴様のようなヤツが父親だからあの悟飯とかいうヤツもろくなヤツじゃないんだっっ
全く、ワシのビーデルをたぶらかしおって〜〜……」
教室内は、またこの二人に視線を注がれた。
そして、サタンの台詞に肩をフルフルと震わせ、
今にも爆発しそうな――チチがいた。
「今の言葉は聞き捨てならねぇ!!!!!!悟空さはともかく
悟飯ちゃんまで侮辱すったらこのオラが許さねぇだ!!!!!!」
「オラはどうでもいいのか…?」
ああ、可哀想な悟空。すっかり落ち込んでしまいました。
意味がよくわかってない悟天に慰められています。
チチとサタンの言い争いは尚も続く。
そしてとうとうチチが腕を捲り上げ、今にもサタンに飛びつかんとしていた時だった。
「いいかげんにしてください!!!!!!!!!!!!!!!!!」
遂に、先生の怒りが爆発。
顔を真っ赤にし、手にした教科書にグット力を込めながら震えている。
さすがにチチとサタンも静まり、教室内がシーンと静まり返った。
もちろん、悟飯とビーデルの顔は真っ青。
「もう〜〜!!!!!あなた達は何なんですか!!!!!!!!!!
確かにビーデルさんは、毎日街の平和の為に戦って立派ですし、」
ウンウンと頷いて聞くサタン。
そして先生が続けて言う。
「悟飯くんも人並み外れて成績優秀で言うことありませんが…」
チチも先生の言葉に嬉しそうに頷く。
「しかし!!BUT!!!どうやら日常生活には問題があるみたいですね。
いいですか!?今後もし、またこのような問題を起こした場合には、
息子さんや娘さんはもうこの学校には居れないと思ってください!!!
よろしいですか!!!?DO
YOU UNDERSTAND!?」
息を切らすほど大きく、先生が声を張り上げる。
実際、やめさせられるかどうかなんて、一介の講師である自分には決められるわけはない。
しかし、いくらなんでも「息子」と「娘」危機をかけられたら素直に従うしかないだろう、と先生は考えたのだ。
その考えは的中したように思えた。
教室は先生のゼエゼエとした息しか聞こえないほど静まり返っていた。
・・・・・・・が、
「ほれみろ!おめぇが品もなく騒ぎ出すからこの有り様だべ!!!
オメェのせいで悟飯ちゃんまで被害被ったじゃねぇけ!!どうしてくれるだ!?」
「な・・なんだとう!?元はといえばオマエの息子がだなぁ!!!」
ああ・・・・ダメです・・・。
この方たちには世間の一般常識・・・もといマナーというものが欠落しているようです。
ずれ落ちる先生の眼鏡と背広。
青ざめる悟飯とビーデルの顔色。
呆気にとられるその他大勢の父母と生徒。
まぁ・・・この2家族があつまって何も問題が起こらない方が可笑しいのですけどね。
「悪い夢なら覚めてよね・・・・・」
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うい〜♪後編でございまする〜。
最後のセリフは…映画見てない人には分からないかな?(^^;
ビーデルさんの名台詞(?)であります。
言い終わった後にいつも気を失ってしまうんですよね(笑)
ってことはこのあとも・・・・・?(笑)
とにかく、お粗末さまでした〜m(_ _)m
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のべるるーむへ
ほーむへ
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