| phantasmagoria 〜それは道標〜(1) |
『・・・・・・・・だからよう、チチや悟飯にはわりいと思うんだけど生き返らせてくんなくていいや。 ――――――そんな事ない!!そんなこと言わないで!! 『・・・・・というわけだ!じゃあな!』 ――――――待って!!行かないで!!お父さん―――!!!
「・・・・・・・・・・・!!!」 闇の中、何かを求めるようにして手が虚しく天井へと伸ばされる 「・・・・・・・夢か・・・・・。」 何もつかむ事の出来なかった手をパタンと下へ下ろす それは心が知っているから 目を閉じれば悪夢がはじまり 夢は現実の続き
セルゲームからもうすぐ一週間が経とうとしていた。 悟空が居なくなってからというもの、孫家には恐ろしく静かな時間が流れていた。 そんな悟飯の気を察し、クリリンやヤムチャを始め、ピッコロが 夜、眠る事もままならず、そんな状態が一週間と続き悟飯は気だけでなく、少しづつやつれていった。 そしてセルゲームから七日目の夜、いつもながら悟飯には眠れない夜が訪れていた。
目を閉じることも体を起こす事もできない悟飯は天井を見つめていた。 誰も悟飯のことは責めたりはしない。しかし自分が自分を責めたてる。 ―――これは贖罪の仕様の無い罪 涙がでない。
二日前、ピッコロが悟飯の元に訪れた。 (こ・・・・これがあの悟飯だというのか・・・・・!?) ピッコロの来訪に喜び、笑顔で接する悟飯であったが、ピッコロにはその態度がどこか余所余所しく、 「・・・・・・悟飯・・・・・・」 「はい?なんですかピッコロさん??」 ピッコロの呼びかけに”笑顔”で答える悟飯。 「・・・・・クリリンも言っていたが、お前が居なきゃ俺達は全員やられていたんだ。 悟飯の”笑顔”が一瞬にして凍りつく。しかしそれを見られまいとしてか悟飯はそのまま俯いた。 「・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・だから・・・・・あまり自分を責めるな・・・・・悟飯・・・・・・。」 遠くの空を見つめていた視線を俯いた悟飯に巡らす。 「心配して頂いて有難うございますピッコロさん。大丈夫です。僕は大丈夫・・・・ですから。」 その”笑顔”を見て、自分の言葉は悟飯の心の壁を越えることは出来なかったことをピッコロは悟った。 「すみませんピッコロさん。僕、お母さんの夕飯の手伝いをしないと・・・・・・。」 と言ってピッコロに背を向け、タタタッとその場から去って行った。 「・・・・・・・・・・・涙も流せんほど、お前の心は疲れてしまっているのだな・・・・・悟飯。」 ピッコロはしばらく悟飯の去って行った方角を見ていたが、急に空を見つめ呟いた。 「・・・・・・・悟空・・・・・キサマは確かに世界の英雄かもしれない・・・・・・・
――――――・・・・・痛い 皆は悟飯を励ましてくれる。 ――――――・・・・皆の優しさが・・・・痛いよ・・・・ 『・・・・・・・バッカみたい!!!』 ――――――!!?? 突然の声に驚き、悟飯は声のした方へ首を傾けた。 『き・・・・キミは誰!?どうしてこんな所に・・・・・・・』 そう言って体を起こそうとした時、悟飯はまるで体が宙に浮くかのような感覚を覚えた。 『・・・・・!?』
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ちょっとシリアスというものを書いてみようかと挑戦したのですが 悟飯が痛々しくなってしまって・・・・・ホント悟飯FANの皆様スミマセンです(^^; |