phantasmagoria 〜それは道標〜(2) 

下を見ると自分の体がベットに横たわっている。

『・・・・・ぼ・・・・僕は死んじゃったの!?』

『いいえ。精神体になってるだけよ』

『!?』

今まで、下から見上げる様にして悟飯を見つめていた少女がフワリと悟飯の浮いている
高さまで昇ってくる。

『精・・・・神体・・・・・・・・・・・・?』

悟飯は自分の手を見つめてみるが、いまいち信じられないといった感じだ。
足もあるし、感覚もある。

『・・・・・随分と心が弱くなってしまっているのね。存在がぼやけかけてるわ。』

『・・・・え?』

自分と、目の前の少女を交互に見て、比べてみる。
確かに、心なしか自分を象る存在が、ぼやけているように思えた。

『心が・・・・・・弱ってる・・・・・・・?』

『ええ、そう・・・・・このままだと、あなたの心は死んでしまって、廃人となってしまうわ。』

『死・・・・・・・・・・・・・』

悟飯はそのまま俯き、自分の少しばやけた体を見つめた。
気のせいかもしれないが、先程よりも存在が薄くなっている気もする。

『・・・・・・・・・まあ、このまま死んでも文句は言えないわよね。あなたは自分自身で
 自分の首を締めてるも同然なんだから。』

『自分自身で・・・・・・?』

少女の言葉に、悟飯はパッと俯いていた顔を上げた。
どういうことか良くわからないといった表情で、少女を見つめる悟飯。
その顔を見て、少女は呆れたような顔をし、腕を組みながら言った。

『あら、だってそうでしょ?

{自分がお父さんを死なせてしまった。お父さんに申し訳無い。でも何も出来ない自分が辛い。
 こんな僕なんか、皆に優しく接してもらえる資格なんかない。
 でも、皆は優しく接してくれる。
 僕にはそんな資格なんかないのに・・・・・・それが辛い。
 せめて皆に心配掛けないように、元気に振舞おう。
 でも、偽った自分で接するのは辛い。
 だけど、皆には元気に振舞わなきゃ。}

 ・・・・・・・・違う?』

『・・・・・・・・・・・・・・。』

『・・・・・・図星ね。』

『だって・・・・・・・・・』

『でも、それって・・・・・ある意味、仲間に対する侮蔑に近いと思うわ。』

『!!!!!!』

悟飯の言葉を遮り、少女が言葉を発した。
しかし、その言葉に悟飯は驚き、少女に近づき、問いかける。

『侮蔑だなんて・・・・・!!どういうことですか!?僕はただ、
 皆が大切な人達だからこそ、心配掛けないように接しているだけですよ!?
 それがどうして侮蔑になんかなるんです!!』

『だって、あなたその大切な人達を、信用してないってことじゃないの。』

『そんな・・・・・・・!!!』

思いもよらぬ少女の発言が、次々と悟飯の心を打つ。

『信じてないから、ウソの自分で接しているんじゃない。』

『僕はただ皆に心配掛けないように・・・・・・!!』

『・・・・・・そんなウソの自分で接してもらっても、誰も喜ばないわよ。
 それに、みんなあなたが無理してるって、気付いてるわ。
 ・・・・・・・逆に心を痛めてる・・・・・・。』

『・・・・・・・・・・・・・・・』

今まで皆に心配掛けないようにと接してきた事が、逆に皆の心を痛めさせていたという
事実を突きつけられ、悟飯は言葉を失った。

『あなただって、仲間たちに、無理して接っせられても、全然嬉しくなんか無いでしょ?
 ・・・・・・あなたは只、一人で勘違いして、皆に心配かけて、一人で傷ついてるだけなのよ。』

悟飯は俯いた。次々と少女に事実を言い当てられ、まともに少女の目を見ることが出来なかったからだ。
自分の情けなさが心を締めつける。

突然、あたりの景色が、悟飯の部屋から真っ暗な空間へと変化した。

 

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それにしても小説は難しいです(´д`)
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