※この話は「PHANTASMAGORIA」とちょっとだけ(ホントにちょっとだけ(笑))話の流れが違う話です。
ファイル整理してたら出てきたもので思わずUP(爆)本編はこの話から色々といじくりまわして出来たやつなんで
つまりこれが初期「PHANTASMAGORIA」(笑)もう1.5年以上前のもんです(笑)もう色んな面でヤバイのなんのって(笑)赤っ恥ものですね(笑)

何話か進んだ後は本来の「PHANTASMAGORIA」に戻ります。一話目も共通です。
宜しかったら見ていってください(笑)

ちと違うphantasmagoria 〜それは道標〜(2) 
下を見ると自分の体がベットに横たわっている。

『・・・・・ぼ・・・・僕は死んじゃったの!?』

『いいえ。精神体になってるだけよ』

『!?』

今まで、下から見上げる様にして悟飯を見つめていた少女がフワリと悟飯の浮いている
高さまで昇ってくる。

『・・・・・・・・あんたさあ・・・・・さっきから見てたんだけど・・・・・』

『?・・・・さっきからっていつからいたんですか・・・・・?』

『あんたが「行かないでお父さ〜ん」とか言ってた辺りからよ』

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

下に俯いた悟飯にかまわず、少女は話を進めた。

『なんかウジウジしちゃってさあ〜〜〜一人で悲劇やっちゃって、
 そんな劇だれも見たかないわよ。さっさとそんな劇やめちゃいなさいよね』

『・・・・・・・・・・・なんで見知らずのあなたにそこまで言われなくちゃならないんです!!』

今まで少女のことを、自分は夢でも見ているのだろうかという表情で見ていた悟飯だったが
自分の心に土足で上がってこられたような思いに駆られ、悟飯は下を向いていた顔を上げ、キッと少女を睨む。

『僕の事情はあなたには関係ないでしょう!?』

その言葉を聞き、少女は今までの表情をガラッと変え、悟飯を見つめ返した。

『・・・・・・・・・・そうやって、あなたを悲劇の舞台から下ろしてあげようと近づいてくれる人をあなたは拒んでいるのね。』

『!?』

急に少女の喋り方が大人びる。しかも話の意図がわからない悟飯は不可解、といった表情をした。

『あなたは今まで何人の人の好意を蹴飛ばしたのかしら』

『!?蹴飛ばすなんて・・・・・僕はそんな事してないよ!!』

『あら、そうかしら。じゃあ今まであなたはその人達の意見を心から聞くことはできたの?』

『・・・・・・・・・・・・・・』

少女の的を得た質問に、悟飯は口を閉じる。

『ほらね。あなたはただ自分の殻に閉じこもってウジウジしているだけじゃないの』

『・・・・・だって・・・・・皆のその好意が痛いんだ・・・・・!!』

『どうして痛いのかしら?』

『・・・・それは・・・・・・・・・・・・・。』

  ジリリリリリリリリリリリ・・・・・・・・・!!

『!?』

悟飯が言いかけた瞬間、ベットの枕元の目覚し時計が音をあげた。
どうやら夜が明けたらしい。

『ど・・・・どうしよう!目覚ましを止めなくちゃ・・・・・・・!!』

慌てる悟飯を余所に、少女は冷静な声で答えた。

『ダイジョブよ。ちゃんと止めるから。』

その少女の不可解な発言に悟飯は訝しげな表情をした。

(ちゃんと止める・・・・・って・・・一体誰が止めるんだ?この子が止めるってこと・・・・?)

そして目線を少女からベットの自分へ下ろした途端、悟飯は自分の目を疑った。
自分の体が独りでに動いて、目覚ましを止めたのだ。

『!!??』

そして、ベットの悟飯は、ムクリと体を起こす。

『ど・・・どういうこと!?僕はここにいるのに!!あの僕の体に入っているのは誰!?』

『・・・・あれはあなた自身よ。思っていることをはっきりと全て言うことの出来るあなた。
 まあ、多少その思っていることを増幅させて言うかもしれないけど・・・・。』

『・・・・・僕!?』

『さっきあなたに私が聞いた質問も、きっともう一人のあなたが答えてくれるわ。』

少女の言っていることが理解できない悟飯は、ただもう一人の自分を見つめていた。

(思っていることを全て言う・・・・僕・・・・・?)

ベットの上の悟飯は下に俯いたままである。
するとそこへ、部屋のドアをあけ、チチが入ってきた。

(あ・・・・・・お母さん・・・・・)

「悟飯ちゃ〜ん!起きただか〜〜〜??」

「お母さん・・・・・」

(!!)

もう一人の自分が喋っている。その様子に悟飯は驚きを隠せない。

「眠かったらまだ寝ててもイイんだべ?この頃悟飯ちゃん疲れてるみてぇだしな。」

チチはカーテンを少し捲った。朝の日差しが、悟飯の部屋へと入り込む。
笑顔の母。
悟飯はなんだか胸が詰まるような思いがした。思わず自分の胸元をつかむ。
するとその時、ベットの上の悟飯の口が動いた。

「・・・・・・・・・・・・・・すか・・・・。」

(?・・・・小声過ぎて聞こえないそ・・・・・?)

「?なんだべ?悟飯ちゃん」

チチも聞こえなかったのか、悟飯に聞き返す。
そして、捲っていたカーテンを離し、悟飯の傍に寄っていく。
カーテンの隙間からもれていた日差しは消え、再び辺りは暗くなる。
ベットの上の悟飯は掛け布団を握り締め、その握り締めた自分の手を見ながら、俯いて答えた。

「・・・・・・どうしてそんなに優しくするんですか!!!!!」






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