ちと違うphantasmagoria 〜それは道標〜(3) 
「・・・・・・え・・・・・?」

(!?)

突然の大きな声に、チチも、上に浮いている悟飯も驚いた。

「な・・・・なにを言ってるんだべ悟飯ちゃん?・・・・そうか、おめぇまだ寝ぼけてんだな?
 ハハ・・・お母さんをビックリさせるでねぇよ。よし、もうちょっと寝てな。」

そう言って悟飯に背を向け、チチは部屋を出ようとする。
しかし悟飯は話しを続けた。

「・・・・・・・僕の・・・・・僕のせいで・・・・・・・僕のせいでお父さんは死んでしまったんですよ!!??
 ぼくが調子にのってたばかりに・・・・!!!なのに・・・・・どうして僕のことを責めないんですかぁ!!」

『な・・・・なに言ってるんだよ!!やめろよ!!!』

「ご・・・・悟飯ちゃん・・・・・?」

チチは振り向き、悟飯を見つめる。

『そんなこと母さんに言うなよ!!』

『でも、これはあなたが思っていることと同じなのよ?』

もう一人の悟飯は布団を握っている手に力を加え、さらに言葉を続ける。

「・・・・か・・・・母さんだって、本当は僕のことを憎んでいるんでしょう!?僕のせいで父さんが殺されてしまったから!!
 僕が父さんを殺したも同然なんですから!!本当は僕のことを憎んでいるのにムリに優しく接しないでください!!
 心が・・・・・心が痛いんですよ!!!!」

『や・・・やめろよ!!僕はそんな事思ってない!!そんなことを言うな!!』

『本当にそうなの?』

「そ・・・・・そんなことねぇべ!!」

ドア付近から悟飯の様子を見ていたチチが、突然悟飯の方へと駆け出した。

「そんなことねぇ・・・・そんなことねぇ!!!おら悟飯ちゃんの事、少しも憎んだりなんかしてねぇべ!!」

そう言ってチチは俯いていた悟飯を抱き寄せた。悟飯も一瞬驚いたような表情をした。が、次の瞬間、

「嘘だっっっ!!!!!」

『!?なにをするんだ!!』

抱き寄せたチチの手を払い除け、再び俯いた。

「悟飯ちゃん・・・・・・・?」

「嘘だ嘘だ!!!・・・母さんは・・・・・・・母さんは僕のことを憎んでいるに決まってる!!!」

『やめろよ!!やめてくれ!!そんなこと思ってない!!』

「本当は僕が死んじゃえばよかったんだ!!!」

『そんなこと思ってない!!!!!!』

『・・・・・本当に思ってないの?』

『!?』

そう少女が呟いた瞬間、周りの景色が悟飯の部屋から一転して真っ暗な空間へと変わっていた。






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