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 phantasmagoria 〜それは道標〜(4) 

 

『お・・・・お母さん!!一体何が・・・・・・』

悟飯が部屋の中へと入ると、そこにはうずくまりながら泣いているチチの姿がある。
声を掛けても聞こえるはずはないのだが、悟飯はそれでも母の傍に近寄り、声をかけようとした。

『!!!』

しかし、母の元へと駆け出された足が突然止まる。
そこにある光景が悟飯には信じられなかった。
そこに居るはずのない人物がチチの傍らに立ち、泣き喚くチチを見つめている。

黒いシャツの上に重ねられた、山吹色の胴着。いつも見つめていた背中。

『お・・・・・お父さん!!!!』

悟飯は自分の目を疑った。何度も何度も擦ってみる。しかし何度見ても
そこにはセル戦の際に亡くなったはずの悟飯の父、孫悟空がいた。

『ど、どうしてお父さんが!?』

少女の方へと視線を運ばせる。しかし少女は悟飯の方へは視線を向けず、
目の前の悟空とチチを見ながら答えた。

『だから、もしかしたらあったかもしれない未来って言ったじゃない。
 ・・・・・・・・ああ、でもこの場合は未来・・・じゃないかな・・・・なんて呼べばいいかしら・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・・?』

少女の答えが明確ではないので、悟飯は何が起きているのか未だに理解できないでいた。
仕方なく、少しでもこの状況を把握する為に悟飯は目の前の父と母の会話に耳を傾ける。

うずくまり、肩を震わせるチチ。悟空もしばらくは、そんなチチの傍らで
床の一点を遠くを見つめる様に見ていたが、ゆっくりとその口を開いた。

「・・・・・・・・・・・オラは・・・父親失格だよな・・・・・・・・・・。」

『・・・・・・・・・・・・・?』

悟空のその言葉に、チチが蹲っていた体を少し起こし、悟空を見つめる。
その目からは涙が止めど無く溢れ、その雫は頬を伝い顎から次から次へと滴り落ちる。

「・・・ご・・・・悟空さ・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

悟空は無言のままでチチの傍にしゃがみ、突然チチを抱きしめた。

「悟空さ・・・・・?」

「・・・オラは、本当・・・・・何やってたんだろう・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・目の前で、悟飯が死んで・・・・・・・なのに何もできなくて・・・・・・・・」

『!!!!!』

悟飯は耳を疑った。自分が死んでいる?セルとの闘いで?
訳がわからなかった。思わず悟飯はそのことを訴える目で少女を見つめた。

『・・・・・・・・・さっきも言ったように、これは{もしかしたらあったかもしれない事}なのよ。
 実際は、あなたの父親は亡くなって、あなたがセルを倒したことになってるけど、
 ここでは、あなたは敵と相打ちで死んでしまったことになってるわ。』

『で・・・・・でも!!僕とセルが相打ちだなんて・・・・・!!』

『・・・だから・・・・・{もしかしたら}・・・なのよ。』

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

まだ少女の言った事を信じられない悟飯であったが、
少女が視線を自分の父と母の方へと戻したため
悟飯も、視線を元へ戻した。

 

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ここだけ読んでると、とある疑問が浮かんでくると思いますが
あとでちゃんとフォロー(?)しますので(^^;
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