| うずらの卵 (4) |
| 「へへへ・・もう少しだからね〜〜〜??大丈夫?怖くない??」 「あ・・はい。大丈夫です。」 悟飯を抱え嬉しそうに飛ぶ悟天。 先程から必要以上と言っていいほど悟飯のことを気遣っている。 「ねえ・・・・・なんで悟天君あんなに嬉しそうなのかしら?」 そっとビーデルがトランクスに耳打ちをする。 「多分・・・いつも自分が悟飯さんに面倒見てもらっているほうだから、 自分が世話を焼くって言うことが嬉しいんじゃないの? ほら、悟天この中じゃ一番年下だったし・・・まあ憶測だけどね。」 「ふ〜ん・・・・・・・。」 そして悟天に視線を戻す。 「でもこんな高いところを飛んでいるのに怖くないなんて にいちゃ・・・・じゃなくて・・・ご・・・悟飯くんはスゴイね。」 「いつもお父さんが筋斗雲に乗せてくれたので… そういえばお兄ちゃん、今は違うけどさっきの格好が僕のお父さんと そっくりだったけど…お兄ちゃんも亀仙流の人なの?」 「か・・・かめせんりゅう?」 一瞬、実の兄にお兄さんと呼ばれ、照れくさそうにした悟天であったが すぐにその耳慣れない(覚えてないだけかもしないが…)言葉に反応した。 「はい。知らないんです…か??」 「あ〜っっ!!えっとね〜〜〜!!きっとこいつが悟飯さ・・・悟飯君の お父さんにそっくりなのは偶然だよ、うん!僕らは亀仙流なんて知らないし!」 今まで2人の会話を横で聞いていたトランクスが慌てて会話に割って入る。 すると悟天がキョトンとして尋ねる。 「ねえトランクス君、かめせんりゅうって何?トランクス君知っているの?」 「ば・・・ば〜か!そんなのしらねえよ!」 ほんとに演技でなく分かっていない悟天。 トランクスも呆れながらも、まあその方が面倒なことにならなくていいか、と思い いつもなら悟天にツッコミを入れるところだが、その衝動を抑えることにした。 「あ!ほら!あそこだよ!」 しばらくして、竹林の向こうに赤い屋根の家が見えてきた。 それを見つけ、悟天が大きな声を出す。 「本当だ!僕のお家だ!」 そして4人は竹林の上を過ぎ、開けた場所へと降り立つ。 そして悟天が悟飯を下へ降ろすと、悟飯はくるりと回り、 深々とお辞儀をした。 「お兄ちゃん、お姉ちゃん、どうもありがとうございました。」 「あ・・・いえ・・・そんな・・・・」 改まった悟飯の丁寧な御礼の仕方に、思わずトランクスとビーデルは畏まる。 (悟飯君・・・・なんて礼儀正しいのかしら・・・・・) 「あの・・・お礼にはならないかもしれないんですけど、家に寄っていきませんか? お母さんには僕から話しますから・・・」 「え!?いいの!?・・・・・フガッ!!」 悟飯の誘いに、素直に喜ぶ悟天であったが、後ろからトランクスに口を塞がれる。 「で、でも!オレたちはホントそんな大した事してないし! 悪いけど遠慮しておくよ!!」 口を塞がれ、暴れる悟天を押さえ込み、トランクスが悟飯の誘いを断る。 「で・・・・でも・・・・」 「フ・・・フグググ!!」 尚ももがく悟天。そんな悟天を見兼ね、ビーデルが悟天に耳打ちをした。 「(しょうがないのよ悟天くん!わざわざ会って気付かれて、 この世界の未来が大きくかわっちゃったらマズイでしょ?)」 ビーデルの言葉を聞き、悟天はようやく大人しくなった。 それを見届けると、トランクスが悟天の口から手を離す。 「じゃ、そういうことだからさ!オレたちもう行くね!」 名残惜しそうな悟天を促しながらトランクスが舞空術で飛び上がろうとした その時だった。 バタン!! 「悟飯ちゃん!?帰ってきただか!?」 「いい!!!??」 勢い良くドアが開く。 そして出てきたのは紛れも無く… 「あ!お母さん!」 そう、悟飯と悟天の母、チチであった。 「悟飯ちゃん!!何処に行ってただか!! おっかあ心配したでねえかよ!!今おっとうと一緒に 探しに行くところだったんだべ!?」 悟飯を抱き上げギュッと抱きしめる。 「ご・・・ゴメンなさいお母さん。 チョウチョさんを追いかけていたら道に迷っちゃって ・・・・それで今、 あのお兄ちゃんとお姉ちゃんに送ってきてもらったんです。」 「お兄ちゃんとお姉ちゃん・・・・・?」 今まで悟飯しか目に入っていなかったチチが、改めて回りに視線を渡す。 その視線に、今ならまだ去っても気が付かれないんではないかと そろりそろりその場から離れだしていた3人が固まった。 「あ……あははは〜〜〜〜…」 |