ベジータ、苦難の一日(1)

ブルマは悩んでいた。
居間のソファーに座り、足を組む。その横ではトランクスが無邪気にオモチャの車で遊んでいる。

「あ〜あ!トランクス〜〜!!あなたのパパはどうして働いてくれないんでしょうね〜〜。」

「あぅぅ〜〜」

隣で遊んでいたトランクスを抱きかかえ、不満をこぼす。(遊んでいたトランクスはジャマされてちょっと不機嫌そうな顔をしているが・・・・。)
ブルマの悩みの種は、彼女の夫(?)であるベジータのことだった。
子供が出来たんだから少しは働いてくれるかとブルマはちょっと期待していたのだが、ベジータは相変わらず重力室で毎日トレーニングをしている。
別に生活が苦しいわけではない。しかし気分的にブルマはそれが気に入らなかった。

「別に外で働いてくれなくてもいいのよ。家事とか、せめてトランクス、あなたの面倒をみてほしいわよね〜??」

「だぅ〜〜」

「そうよね〜〜あなたもそう思うわよね〜〜〜」

そうトランクスに話しかけていた時、ブルマの視界に居間の外の廊下を歩くベジータがはいった。
どうやら今日のトレーニングは終了したらしい。
それを見たブルマは一言言ってやろうと、トランクスを抱きかかえたまま、居間の外へ早足で出てき、すうっと息を吸い込んだ。

「ちょっとベジータ!!」

「・・・・なんだ。」

シャワーを浴びたばかりなのだろう、タオルを首にかけ、ベジータが不機嫌そうに首だけブルマの方へ傾けた。

「あんたねえ、いつもいつもトレーニングばかりで!!たまには働いてみたらどうなの!!トランクスの面倒だって見てよね!!」

「・・・・・・・・・・。」

「・・・な・・・なによ!!」

ブルマが無言のベジータにつっかかる。
しかしベジータはそのままなにも言わず、スタスタと自分の部屋へと帰っていった。

「・・・・・・・かあ―――――――!!なにアレ!!なにか口答えされるのもなんかヤダけど無言はもっと頭にくるわ!!」

ブルマはこぶしをにぎりしめた。しかもそれと同時にトランクスを抱えている方の腕にも力を入れてしまったのだが、
さすがはサイヤ人のハーフ。全く動じてない。

「・・・・・・・・・そうだわ・・・・・・!!ひさしぶりにアレを使ってみようかしら・・・・。」

なにやら思いついた面持ちで、ブルマは足早に自分の部屋へ向かっていった。

 

 

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