ベジータ、苦難の一日(4)

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「だうぅ〜〜〜〜〜〜。」

しばらくの間、我が子を為す術もなく見つめていたベジータだったが、
そうしている間に一つの考えが頭を過った。

(・・・・・たしかあのブタはブルマの声にキャンディが反応すると言っていたな・・・・・
 じゃあ、いつまでかかるかはは定かでないが効き目が切れるまでブルマの声が届かない所に言ってれば
 いいんじゃないか・・・・・・?)

ベジータは我ながら名案だと言わんばかりの表情をし(あくまでもベジータレベルの表情だが)
自分の横のトランクスに目を渡らせた。

「・・・・・・オマエは誇り高きサイヤ人の王子の息子だ。一人でも充分生きていられる。」

「うぅ??」

赤ん坊相手にそう呟くと、ベジータはスタスタとドアの方へと向かって行った。
そしてドアから廊下へ出、玄関へと向かおうとした。

「・・・・・べじぃ〜〜〜〜〜〜たぁ〜〜〜〜〜〜〜?????」

「!!!???」

突然背後からイヤに伸ばした声がした。慌ててベジータが振り向く。
そこには怖いくらいの笑顔のブルマが居た。

「ブ・・・・・ブルマ・・・・!!オマエ研究室に行ったんじゃ・・・・!??」

「ええ、行こうとしたわ。でもちょっと気になって戻ってきてみたら・・・・・ふ〜ん・・・・そっか〜やっぱり逃げるのね〜。」

その瞬間、べじーたはブルマの笑顔の向こうに恐ろしいオーラを見たような気がした。

「ち・・・・・・ちがう!!オレはただ・・・・・・!!」

「『ただ』・・・・・何よ・・・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ま、いいわよ。あのキャンディは結構効力長いからね。逃げたって孫君に頼んで瞬間移動であんたのとこに
 駆けつけてやるからさ。まあ、その場合は孫君の前でお腹を下す事になるだろうけど・・・・・・。」

「カ・・・・・・カカロットの前で・・・・だと!!??」

ベジータは凍りついた。一番気に入らない相手の目の前で自分がお腹を下す、なんとも情けなさすぎる。

「まあそれでも逃げたいっていうなら逃げてもいいけどね。」

ブルマはベジータはもはや逃げ出さないだろうと確信しているものの意地悪く言葉を続けた。

「あ、あとアンタの監視役に一応ウーロン付けておくから。」

「あのブタじゃ監視にも何にもならないだろう・・・・・・。」

「一応よ。あんたも見られてるほうが少しはちゃんとやるでしょう。」

「・・・・・・・・・・。」

「それじゃあ、今度こそ研究室行くから、トランクスの面倒見ておいてよね。」

そう言って、ブルマは研究室に戻って行った。

「・・・・・・クソッ・・・・・・・・・!!」

ベジータも不満は山以上にあったものの、渋々と重い足取りで居間へと戻っていった。

 

 

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