空を飛べた日  written by キンロウさん

 
ここはパオズ山の孫家の家。今日も悟飯は大学で朝早くから講義があり、すでにいない。
悟空と悟天は昼まで寝ていて起きてこない。昨日のドンジャラ対決が夜中まで及んだせいだろう。
チチは食料の買いだしに出かけている。

「ねえ、ママ。おじいちゃんたち起きてこないよ〜。せっかく今日から戦い方教えてくれるって言ってたのに」

「しょうがないわよ、お父さんたちは疲れてるんだから。」

「え〜〜、ヤだよ。パン外で修行したいよ・・・」

「そうね〜、それなら私がパンに教えてあげようかな〜〜。空の飛び方なんかどう?」

「えっ、ママが教えてくれるの?」

「あたりまえよ。私だってね、そのくらいはできるんだから。」

「それじゃ、早く外いって教えてよ〜〜〜!早く早く〜〜〜!!」

昼食後、パンはいつもの悟空とではなくビーデルに舞空術を教わることとなった。
悟空とは組み手や気光波などは教えてくれたが、まだ舞空術はパンは教わっていなかったのだ。
ビーデルもたまには娘と外で一緒に遊ぶ(修行?)のもいいか、という気分でいた。

「よーし、準備はいいわねパン?まずは私が飛んでみるから、見ててね。」

「うん!」

すると、ビーデルは気を集中し始めた。その様子をまじまじと見ているパン。その姿はまるで少年の頃の
悟空そのものだ。しかし、ビーデルの体はなかなか宙に浮かない。

{お、おかしいわね。浮かないわ・・・気の入れ方が違ったかしら?}

「ママ、どうしたの?浮かないよ〜〜。気は入ってるみたいだけど・・・・」

「え!そ、そうね。今度はちゃんとやるからね」{まずいわね、、ここのところ舞空術使ってなかったから勘を忘れ
ちゃったみたい。}

「あ、ママ!少しだけど浮いたよ!すごいすごーい。」

なんとか頑張ったせいか、少しではあるが体が宙に浮いていた。が浮き上がるまでには至らなかった。
そんなもがいている母の姿を見ていたパンは、スっと立ちあがり、気を集中し始めた。
ビーデルはビーデルで、気を最大限に集中していながらも、自分がはじめて悟飯に舞空術を教わっていた
ことをふと思い出していた。

{そういえば、悟飯君にはじめて舞空術を教わったときも、こうだったなぁ。最初はぜんぜん気とかがわからな
くて、苦労したけど。はじめて飛べたときは嬉しかったな。パンも最初は苦労して覚えるのよね、うんうん。}

「お〜い、ママ〜〜〜〜!!!」

「?」

「ママってば〜〜〜〜!!!!」

「え?あれ、パンがいない。どこ行ったの?」

ビーデルがぼーっとしている(気を集中しすぎて)とき、突然パンの声がきこえた。あたりを見回すがパンの
姿はない。ふと声のしている空の方へ目をやると・・・・

「あ〜〜〜!!!パ、パン!!あなた、それって・・・・・」

「飛べたよ〜〜〜ママ〜〜!すごいね〜〜このワザ。」

「も、もう飛んでる。なんてことなの?」{あの子、少し気を集中させただけで簡単に・・・すごい。}

「気持ちいい〜〜〜!!!お空が近くなったみたい〜〜〜。ママも早くおいでよ〜〜」

すでにパンは舞空術をマスターしていたのだった。わずか3歳の子供がである。パンはまだぎこちないものの
大空を気持ち良さそうに飛びまわっていた、ビーデルはただ驚くしかなくボーゼンとしていた。

{さすがはサイヤ人ってとこかしら。私がかなりかかったのに、あの子は数分で。お父さんと悟飯くんの血は
スゴイのね・・・・私も頑張らなくちゃ!}

 

ビーデルもやはりセンスはバツグンなため、1時間もしたらちゃんと飛べるようになっていた。パンと2人でしばし
の空中散歩を楽しんだ。

「ねえママ、あっちの山の方行ってみよーよ〜〜!」

「よ〜し、じゃあどっちが早く着くか競争だ〜〜〜♪」

{あれ、お父さんと悟天くんどうしてるかしら?ま、いいわよね今日くらい}

2人は全速力で飛んでいった。

 

時間を忘れて、ビーデルとパンは大空を駆けていたとき、孫家の悟空と悟天は

「ハラ減ったぞぉ〜〜・・・・・チチ〜〜!ビーデル〜〜!?」

「母さんと姉ちゃんいないよ、パンも。」

「気を探ってみるか、、ええとビーデルとパンの気はと・・・・ああ、ハラ減って集中できねえよ。」

「俺もハラへったよ、父さん。」

「悟天、なにか作ってくれよ」「父さん、なにか作ってよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

2人はしばしの沈黙のあと、貯蔵しておいた仙豆を無言で食べたという。

 

 

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最後の悟天と悟空の様子が私的にツボでした(笑)無言で仙豆・・・悲しい(笑)
ビーデルとパンは楽しそうですね〜〜〜v
キンロウさんありがとうございました!