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雪の日の思い出  written by りんさん

 
2日くらい前に・・・・・・オレはやってきた・・・・・。
 
人造人間とセルを倒したと報告をしに・・・・・・。
 
そいつはオレなのにオレじゃないみたいだった。
 
明るい笑顔をしていても・・・どこか寂しそうな・・・・・
 
 
   未来の・・・・・オレ・・・・・
 
 「お兄ちゃん!!遊ぼうぜ!!」
 
まただ・・・。どこか寂しそうな表情・・・・。
 
 「・・・お兄ちゃん!!!!」
 
 「え!?何?」
 
 「あそぼ!!」
 
 「いいよ?何して遊ぶ?」
 
無理してつくっているような笑顔・・・。
 
 「う〜ん・・・何しようかなぁ」
 
 「なんだ考えてなかったのか?はははっ」
 
なんでそんな顏するんだよ!
 
・・・・なんで・・・・・
 
・・・いくらオレでもわからない・・・・。
 
あいつはオレだけどオレじゃないんだ。
 
 「トランクスー!お昼にしましょうっ」
 
 「あっトランクス昼だってさっ。食べてから何するか考えよう」
 
 「うん」
 
    ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・    ・
 
 「へ〜よかったわねぇ人造人間倒せて」
 
 「ハイッ。これも母さんや父さん、それに悟空さん達のおかげです!!」
 
ママと未来のオレが楽しそうに話しているところをオレはご飯を食べながら聞いていた。
 
    ・     ・     ・     ・     ・     ・    ・     ・
 
 「あ〜おいしかった。さっ何して遊ぶ?トランクス」
 
 「う〜ん・・・じゃあ新しく買ったおもちゃで遊ぼうぜ!!」
 
 「いいよ」
 
 「あのね!これをこうするんだ!そうすると動くんだぜ!!」
 
 「へ〜すごいなぁ」
 
 「お兄ちゃんもやってみてよ!」
 
 「ああ」
 
未来のオレは優しかった・・・。
 
オレだったら絶対文句を言うところでも素直に聞いてくれた・・・。
 
きっと未来で何かあったんだ・・・・・。
 
オレの知らない何かが・・・・・。
 
― 夕方 ―
 
 「トランクス!お風呂入っちゃいなさい」
 
 「え?もう?」
 
 「あっ言い忘れてたけど、ちっさい方のトランクスよ?」
 
 「えー!?まだ夕方だよ?ママ」
 
 「だってまた夜遅くまでトランクスと遊んでるんでしょ?」
 
 「え!?」
 
 「気づいてないとでも思ってんの〜?バレバレよ?」
 
 「さすが母さん・・・・」
 
 「しょうがないなぁ〜。お兄ちゃんちょっと待ってて」
 
それからオレはいそいでお風呂に入った・・・・。
 
オレが心配だったから・・・いそいで・・・・・・。
 
何が心配?・・・・・何がだろう・・・・・。
 
ただなんとなく、あの表情が気になって・・・・・。
 
   ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・
 
 「あ〜さっぱりしたっ。次お兄ちゃん入って・・・・?」
 
未来のオレは空をながめていた・・・・。
 
夕日にあたりながら・・・・あの時の表情で・・・・・。
 
何を考えているんだろう・・・・。何を・・・・・。
 
 「お兄ちゃん!!」
 
 「あっトランクス。早かったなぁ」
 
 「なんで・・・・」
 
 「え?」
 
 「なんでそんな顏してるの・・・?なんでそんな顏してるんだよ!!!」
 
 「・・・・・・・・」
 
未来のオレはしばらくだまっていた・・・。
 
 「寒いな」
 
 「え?」
 
 「雪・・・・降らないかなぁ?」
 
 「雪?」
 
 「トランクスは知らないよな」
 
・・・・・なにを?・・・・・
 
 「未来にはさ・・・悟空さんや父さんはいないんだ・・・」
 
 「え!?」
 
 「クリリンさんもピッコロさんもヤムチャさんも天津飯さんも・・・・」
 
 「・・・・・・・」
 
 「オレの師匠だった悟飯さんまでも・・・・」
 
・・・それは・・・オレの見間違いだったかもしれないけど・・・・・
 
未来のオレが泣いているように見えた。
 
 「いくらオレが17号18号を倒しても、もうみんなはかえってこない」
 
その時オレはやっと分かった・・・・。
 
あんな寂しそうな顏をするわけが・・・・。
 
悟飯さんがいなくなる?パパがいなくなる?そんなことあったらオレだって・・・。
 
・・・・でも・・・・
 
 「でもさっオレにはよくわかんないけど、悟飯さんがやりたかったことをお兄ちゃんがやって
  あげたんだ!!絶対未来の悟飯さんだって喜んでるよ!!」
 
 「・・・・ありがとう・・・・」


 
未来のオレは少し笑ってそう言った。
 
オレが言ったことはただの気休めにすぎないかもしれないのに・・・。
 
 「雪が降るとさ、なんとなく悟飯さんがいるような気がするんだ」
 
 「へ〜」
 
 「未来の悟飯さんもここの悟飯さんも優しい人だよ」
 
 「うん」
 
 「悟飯さんとは雪の日の思い出が一番多いんだ」
 
 「なんで?」
 
 「雪の日は視界が悪いし足場も悪いから修行にならないんだ。だから悟飯さんと話をしたり
  一緒に母さんの手伝いをしたりできるんだよ」
 
 「そっかぁ〜・・・・」
 
 「あっ雪だ・・・・」
 
 「ほんとだ」
 
白く冷たい雪がオレたちをつつんだ。
 
その時未来のオレはつぶやいた・・・・・。
 
 「・・・悟飯さん?・・・・・」
 
オレには見えなかったけど・・・・・
 
未来のオレにはきっと見えていたんだろう・・・・
 
自分に向かって微笑んでいる・・・
 
励ましのやさしい言葉をかけてくれている・・・
 
あの日のままの・・・・
 
 
  未来の悟飯さんが・・・・・。
 

 
                               END