不思議な実 written by 優樹さん

 
それは、ブウ戦から何ヶ月かたったある日の事であった。
ーぐ〜きゅるきゅる…………
パオズ山で修行していた孫悟空の腹の音であった。
悟空「は〜、腹減っちまったな〜。そろそろ家、帰ぇるか」
と帰ろうとする悟空だった。が…
悟空「およ?」

悟空の前に、おかしな…いや怪しげな実があった。
悟空は見た事も無い実に近づいた。

悟空「こんなんパオズ山にあったけか?…うまいんかな」
悟空は考えた…。しかし。

悟空「う〜ん…。でも、こ〜いうの勝手に食べたらチチ怒るだろうなぁ…」

結局、悟空はその実を食べずに持って帰った。


−悟空の家−
悟空「たで〜まぁ〜…」
よっぽど腹が減っていたのか気の抜けたあいさつだ。
チチ「あっ!悟空さ、おかえり。もうちょっとでご飯できるから待っててけろ」
悟空「あぁ…」

入り口に立っていた夫の手にあるものみてチチは不思議に思った。
チチ「悟空さ、その手にある妙なもの何け?」
悟空「え?あぁ忘れてた…さっきそこで見つけたんだけど…」

チチは悟空がまた怪しいものを見つけて食べようと思っているのではと思い。
チチ「ダメだ、ダメだ!そったら怪しいもん食べたらダメだぞ!!悟空さ」
悟空「わ・わかってるよ…(汗)」

今や、宇宙一であろう孫悟空であるがチチにはかなわずタジタジである。
チチ「うんうん…。それでこそおらの夫だべ!」
そう言うとチチはご飯作りを再開しようとした。
チチ「ん?」
−ドタバタドタバタ……−
悟空「この気は悟天か?」
チチ「悟天?はっ!悟空さ危ねぇだ!」
−バターーーン!!
………ごっくん−

悟天「たっだいまぁ〜!」
事すでに遅し…案の定、悟天が開けた扉と悟空の頭がぶつかった。

チチ「だ・大丈夫け?悟空さ」
悟空「チ・チチ…」

チチ「?」
悟空「い・今のでのっこんじまった…」

悟天「何々?何の事〜?」

悟天は何がなんだか分らなかった。
チチは…

チチ「エーーーーーーーーーーーー!!!」

と張り裂けるような大声を出した。
もちろん今の声はこの家全体に響いた。

今ので驚いた悟飯が勉強をし終えて部屋からでてきた。

悟飯「ど・どうかしたんですか!お母さん!」

しかし、大声をだした当人は考え込んでいた。 悟飯も悟天も何が起こったのかまったくわからなかった。
チチ「(お・落ち着くだ。とりあえずなんとも無いか聞いてみるだ)
ご・悟空さ、なんともないんか?」
悟空「別になんともねーよ?」
チチはとりあえず一安心した。そしてしたくを続けた。
悟空達はつくえについた。

悟天「ねぇ、お父さん何の事だったの?」
悟天が聞いたので、悟空はとりあえず説明した。
悟飯「ほ・本当に大丈夫なんですか、その実?」

すると、チチがご飯をおきながら言った。
チチ「とにかく怪しい実だったべ」
悟空「まっ、でぇーじょぉぶだろ!それより早く、食ぉ〜ぜ」

相変わらずの軽さにガクッとくるチチと悟飯であった。


                                               

 

 

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